txt:山下大輔 構成:編集部

皆さんこんにちは!今回のNAB2019はいかがだったでしょうか?私からはアドビユーザーとしての視点で周った感想をお伝えできればと思います。

■アドビ

アドビブースはステージとブースで分けた構成に。InterBEEではよくみていた構成ですがNABは規模が格段にアップしていた。ステージでは各アドビのアップデートの他に超有名人も参加。

その中でもAfter Effectsプラグインやビデオチュートリアルで有名なアンドリュークレイマー氏はコンテンツに応じた塗りつぶしの動画版をもじったフェイク動画や発売が期待されていたネビュラ3Dのデモンストレーションなどを披露し大いに盛り上げていました。こういった憧れだった人物が目の前にいるというのも非常に興味深かった。

また、各製品のスペシャリストがブースに解説員として立っていたのも興味深かった。日本だとどうしても1名ないしという規模になっていたがここでは各ソフトに一人いるので非常にスムーズな質問ができていた。ユーザーにとっては嬉しい限り。中の開発陣も参加しているので多様な質問にもビクともしない強固な布陣がどこも構築されていた(笑)。

■ソネット

このブースでは外付けのeGPUのモデルなどを紹介していたが、Premiere Proを使ってデモンストレーションを行っていた。直接Thunderbolt 3で接続すればドライバー不要で利用できるeGPUが動いていたが非常に気になったのはGPUの使用状況。デモでは複数枚のGPUが動いていた。私自身はずっとシングルGPUだと思っていたのでこれには驚いた。外付けと内蔵のGPUを両方稼働させていたし、eGPUは複数枚繋げても動いていた(今回のデモではeGPUx2だったので内蔵と合わせて3枚のGPUが稼働)。これによってより快適な構成が組めそうだった。

余談ですが新しいMacminiやeGPUをラックにマウントされたものも展示されていて見た目も含めてインパクトがすごかった。

■Boris

編集ソフトのプラグインメーカーとして有名ですが、今回のNABにも出展していた。

ContinuumやSapphireMocha Proといったお馴染みの製品がソフトごとに展示され、目玉としてはContinuumにはParticle illusionが復活し、非常に早い描画を実現しているので色々な用途に使用できそうだった。

その他にもグリーンバックのスピル除去を簡単に行えるエフェクトや、Mocha Proのブラーに対してもトラッキング、Title Studioは3Dテキストの機能が強化されテクスチャを他のソフトと共有できるようにもなっていた。

また、このエフェクト群にMochaのテクノロジーが追加されていて簡単にトラッキングができるというのは非常に興味深かった。各ソフトが最適化されいるGPUCUDAであったりOpen GLであったりと癖もあるので是非自分の使用にあったものを選んでほしいと思う。

■自動翻訳プラグイン

残念ながらブース名を確認し忘れてしまったが、Premiere Proにエクステンションして使える自動翻訳などもサードパーティから展示されていた。使用毎の課金となるが、日本語対応もされていて非常に興味深い内容だった。アドビが自動書き起こし機能をやめてしまったのもあるのでこういうものはユーザー的には大歓迎だった。

■アドビパーティ

NAB期間に開催されたクローズアドビパーティにも参加できました。さすがアドビパリピ感がありました。そこには顔に覚えのある方もいて笑ってしまいましたが(笑)。

■全体の総括として

まず思ったのはNABには来るべきなんだなと再確認したことだ。実際に来たからこそ感じる空気感もあり、中の人に会う機会も非常に多く、次に繋がるイベントであることは間違いないと思う。顔見知りであるというのは日本でもUSでも同じな気がする。それによって色々な情報が得られるという事が多くあり、是非まだ参加されていない方は参加してほしいと思う。

最後にお礼

特に放送業務をされている方は日本ポストプロダクション協会をご存知かと思う。通称JPPAツアーは日本語ツアーを含めたものになっており、英語が堪能でなくても質問ができるメリットなど非常に多い。もちろん自由時間もあるので自分が見たいものを見に行くことも可能だ。この場を借りてお礼を申し上げておきます。

上はJPPAツアー視察で伺った皆さんが知ってるNetflix。この記事に関してはまた改めて紹介したいと思う^^来年も是非渡航したいものです。ではでは!

[Video × Edit Communication]Vol.05 NAB2019をアドビ ユーザー目線で歩いてみた