近年、日本でも薬物密売のニュースを耳にすることは多くなった。海外ではさまざまな手を使って薬物を取引する人が増えているようだ。

 海外ニュースサイト『METRO』はアメリカ・ニューメキシコ州で、肛門に44粒のダイヤモンドを隠し持っていた23歳の男が逮捕されたと4月11日に報じた。このダイヤモンドは、薬物取引に使用するためのものだったという。

 報道によると、男はナンバープレートのないバイクで道路を運転して警察に止められ、バイクから降りるように命令された。警察はまず、男が危険物を所持していないか、体を叩いたりさっすったりしてボディチェックしたが、その際、ズボンの裾からダイヤモンドが出てきたという。

 不審に思った警察が男の身柄を拘束し、さらに詳しく調べたところ、ダイヤモンドは男の肛門から出てきたことが分かった。肛門内には全部で44粒のダイヤモンドがあったそうだ。盗難品ではと疑った警察が男に問い詰めると、男は「これは叔父からもらったもので、おそらく盗難品です。このダイヤモンドをドラックと交換しようとしていた」と白状したという。男は証拠隠滅と交通違反などの罪で逮捕された。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「どんなふうにして入れたんだよ」「高級品のダイヤモンドを肛門に入れることに抵抗がなかったことが驚き」「そんなダイヤモンド持ちたくない」といった声が寄せられていた。

 肛門にダイヤモンドを隠すとは大胆だが、世界には、他にもあらゆる手を使って体の中に薬物などを隠し、薬物を取引しようとして逮捕された人たちがいる。

 2011年12月には、当時33歳のスペイン人の女が自身の胸に2.5キロのコカインを隠し持っていたことが発覚し、逮捕された。女は豊胸手術の要領でシリコンの代わりにコカインを胸に入れ、ブラジルからイタリアまで密輸しようとしていたという。しかしイタリアの空港で、空港職員が不自然に盛り上がった女の胸に違和感を覚え、身体検査したことで、コカイン所持が発覚。女はその場で逮捕された。

 また2017年9月には、アメリカ・フロリダ州で26歳の男が、腸に大金を詰めていたことで薬物取引が発覚し、逮捕された。警察が高速道路で検問をしていた際、そこを車で通過しようとした男の怪しい態度を見て、車から降りるように命令。その際、男の短パンから20ドル札が落ちたそうだ。不審に思った警察が身柄を拘束し、さらに詳しく調べたところ、お腹の中からお金が出てきたという。その後、男の車からコカインヘロインが見つかり、警察が問いただしたところ、男は薬物の売買に関わっていたことを白状。男は逮捕された。

 薬物取引のニュースは後を絶たない。犯人たちはありとあらゆる手を使い、最終的には体の中に薬物を入れ、一番バレにくい方法で隠し持つようだ。体内ともなると、見つけることは困難だ。警察も頭を悩ませていることだろう。

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