Credit: MEFU
Point
■永久凍土で見つかった42000年前の絶滅種の子馬から、液体の血液が発見され採取される
■子馬は生まれてすぐに泥沼で溺れ死んでそのまま保存されたと考えられ、体毛もそのままで発見された
■得られた血液から、クローン技術で現代に太古の馬を蘇らせる予定

夢とロマンが詰まっています。

42000年前から永久凍土で保存されていた絶滅種である子馬の死体から、液体の血液を発見したと海外メディア“The Siberian Times”が報告しました。

これは世界一古い血液の発見であるとされ、有史前に絶滅したランカシャー種を、クローン技術で現在に蘇らせる望みが高まってきています。

発見したのはヤクーツクの北東連邦大学と韓国の秀岩生命工学研究院の共同チームで、このチームは永久凍土に保存されたマンモスを、クローン技術でよみがえらせることを目的に研究を行っています。

研究チームは、馬から採取した細胞をクローニングすることで、絶滅した馬を現代に蘇らせられると考えているとのこと。

Credit: Semyon Grigoryev/NEFU

子馬の年齢は2週間よりも若く、生まれて間もなく溺れて死んだことが検死でわかりました。消化器官に飲み込んだ泥が見つかっていることから、泥沼で溺れたとされています。

血液が見つかったのは心血管で、42000年のあいだ液体のまま保存されていました。さらに筋組織も自然な赤色をしていたとのこと。今までに見つかった氷河期動物の中でも、この子馬は最も良い状態で保存されていたものであるといえます。

さらに外観も全く損なわれておらず、目につく損傷はありません。頭部や足、体の一部からは、生前のままの毛が見つかっています。尻尾とたてがみは黒く、体は赤茶色です。毛がそのまま残っている馬は今まで見つかっていなかったため、これも重大な科学的発見と言えるでしょう。

「42000年前の生物がクローニング技術によってもうすぐ蘇る」と、大学は宣伝しています。しかし彼らは2013年にも、1万年前のマンモスから同じように血液を採取し、クローニングで蘇らせると言っていましたが、未だにマンモスは蘇っていません。

また、研究に協力している韓国のチームを率いているのは、ES細胞論文の捏造で悪名高い黄禹錫教授です。クローン細胞から胚性幹細胞が出来たと捏造したことで世間を騒がせた経歴があります。現在はペットの犬のクローニングを行うビジネスを成功させているため、クローニング技術をもっていることは嘘ではなさそうですが、未だに学会からは追放されたままです。「すぐに現代に蘇る」というのは、一歩引いて考えてほうが良さそうです。

 

42000年前もの昔から血液が保存されていたのは驚きべきことで、大発見ですね。太古の昔に絶滅した種が、クローニング技術によって現代に蘇るとなるとロマンを感じますが、すぐにでも復活するという宣伝は眉唾であると受け取っておくほうが良いかもしれません。しかし、もし本当に成功すれば、黄教授も名誉挽回となり、また時の人に返り咲けるかもしれませんね。

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