日本は常に中国人の旅行したい国ランキングの上位に入っている。中国のネット上では、旅行から感じた日本の良さが多く紹介され、多くの面で世界トップレベルだと称賛されている。しかし、中国メディアの快資訊は16日、「日本だって全てが良い訳ではない」と論じる記事を掲載した。

 記事はまず、旅行先として日本の人気は衰えることを知らないと紹介。少し前までは、海外旅行というと若者が多かったが、今では高齢者も海外旅行に行くようになっており、人気の海外旅行先は常に変わっているが「ずっと変わらず上位にいるのは日本だ」と伝えた。記事の中国人筆者も日本の良さを認めてはいるが、「何でも日本が世界一ではない」と指摘し、むしろ世界のワーストに入るものもあるとしている。

 筆者が挙げたのは、「殺処分される動物の数」、「家事に協力的でない夫が多いこと」、「水道水に含まれる塩素の量」、「国の借金が多いこと」、「食品添加物の使用量」などだ。記事はこれを、日本人はストレスの多い生活をしていて、動物を可愛がりながらも処分する二面性を持ち、家事は妻に押し付け、国は借金まみれで、飲み水も食べ物も安全ではない表れだと主張。中国で生活できる自分たちはとても幸せだと中国のすばらしさを強調している。

 記事は、これらがすべて世界のワースト一だと主張しているが、やや誇張して伝えているものもある。水道水に塩素が入っているのは、飲用できるようにするためであり、また、現在の日本では中国で一般に想像されているような亭主関白の家庭は少なくなっており、家事や育児に積極的な男性は増えている。

 あまりに日本を称賛する中国人が多いため、日本には悪い一面もあると主張したいようだが、こうした情報だけでは安易に判断できないと言えるだろう。もちろん日本が完ぺきな国というわけではなく、世界的に見て遅れている面があるのも事実だ。指摘は謙虚に受け入れて改善する必要もあるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国人は日本を称賛するが「日本だって全てが良い訳ではないぞ」=中国メディア