介助者が会場に入れないなど、観劇にまつわる車椅子ユーザーの不便さを訴えるTwitter投稿が拡散している。投稿は俳優の城田優のもとまで届き、城田が動いたことで出演舞台「ピピン」の入場ルールが変更となった。


IMY(山崎育三郎、尾上松也城田優)などが出演する会場に1人で入ることがあるという車椅子ユーザーは、観劇にまつわる不便さをTwitterに投稿。車椅子で観劇するには予め申請が必要で、当日会場に入るまで車椅子スペースの場所もわからないという。さらに、チケットがない介助者は入場できず、代わりにスタッフが着席などを手伝うことになるとのこと。しかし、身体の状況を知らないスタッフに手伝ってもらうのは怖く、介助者分のチケット代も払えず観劇を諦めることになると綴っている。最後にこの車椅子ユーザーは、「障害のあるなしに関わらず誰もが不安なく気軽に楽しく、人に優しいルールの中で観劇できるようになってほしい」と訴えた。


この投稿は2万回以上リツイートされ城田のもとまで拡散。城田は15日に、「全ての方が”平等”にエンターテイメントを楽しめるように”人に優しくない、凝り固まったルール”は、どんどん無くして行ければと強く思います。一人一人の思いやりの声は、重なる事で大きな力となり、きっと少しずつこの世界を、より良いものへと変えていけると信じています」とコメントした。


この2日後の17日、城田は主演を務めるブロードウェイミュージカルピピン」の入場ルール変更を告知。「全会場にて”座席に座らない介助者の方に限り”チケットが無くても、一時入場できることになりました!様々なケースに備え、現場では臨機応変に対応し、随時、問題を解決していければと思います。皆様、一人一人の思いやりに、心から感謝します」と報告した。


これを受けて発端となった車椅子ユーザーは、「本当にお礼の言葉が見つかりません。喜んでは壁にぶち当たる日々でした。『人』として真摯に向き合ってくださったことに感謝です」「迅速に対応していただけたスタッフさん達にお礼申し上げます」と投稿。このほかにも、城田や「ピピン」スタッフの行動には称賛の声が多数寄せられている。


画像は城田優のTwitter スクリーンショット