劇作家・演出家の野田秀樹が総監修を務める、東京2020オリンピックパラリンピックの公認文化オリンピアード『東京キャラバン』が、2019年度のラインナップと5月に開催される『東京キャラバン in いわき』の詳細を発表した。

『東京キャラバン』は、劇作家・演出家・役者の野田秀樹・総監修のもと、言語や国境、表現ジャンルを越えた多種多様なアーティストたちへの参加を呼びかけ、これまでおおよそ交わることのなかった表現者同士の “文化混流”を実現させることで、2015年より展開している文化ムーブメントだ。東京2020を間近に見据えた2019年は、全国5か所(いわき市埼玉県富山県岡山県北海道)で開催となる。

今年度は、 2017、2018年に続き近藤良平(振付家・ ダンサー・“コンドルズ”主宰)がいわき市のリーディングアーティストを務める。

また、富山県は昨年に続き木ノ下裕一(ドラマトゥルク・“木ノ下歌舞伎”主宰)が、岡山県は新たに福原充則(劇作家・演出家)がリーディングアーティストとして参加する。総監修の野田秀樹は北海道で“文化混流” に挑戦。今後も続々と参加アーティストが発表される。

さらにメインビジュアルは、新進気鋭の画家、石原七生が担当。各地で様々なジャンルのアーティストが集い、東京キャラバンが“文化混流”を重ねていく躍動感を表現しており、2020年の東京開催に向けて、ますます東京キャラバンの躍動に期待が高まる。

今年度最初の開催で“コンドルズ”主宰近藤良平が躍る!

今年度最初の開催となる『東京キャラバン in いわき』は、2011年の東日本大震災で大きな被害を受け、現在では地域の防災拠点としても整備された小名浜のアクアマリンパーク内特設会場にて5月19日(日)15:00から開催される。

4月に近藤と参加アーティストらがいわきを訪れ、土地の風土や歴史のリサーチ。地元いわきのアーティスト・文化の担い手であるラップグループのオナハマリリックパンチライン、上三坂やっちき踊り保存会、下綴青年会(じゃんがら念仏踊り)、スパリゾートハワイアンズダンシングチーム、そしてスパリゾートハワイアンズファイヤーナイフダンスチームSiva Olaらとの創作を行った。

インターネットライブ中継も実施

前年に引き続き『東京キャラバン』は、各回公式サイト限定でパフォーマンスのライブ配信も実施する。当日会場に足を運べない人も、“旅する文化サーカス”を目撃するチャンスだ。詳しくは、東京キャラバン公式ウェブサイト(http://tokyocaravan.jp)にて確認しよう。

『東京キャラバン in いわき』リーディングアーティスト 近藤良平よりコメント

東京キャラバンは、どこまでも!
文化の香りがあるところに、人間の営みもある。そんな出会いが、ここから、また生まれる。
時間も時代もとまらない。そんな世の中で、われわれが、できることはなんだろう。
ひょんなキッカケで、歯車は、回りはじめる。
カタカタ!
『東京キャラバン in いわき』がじわじわと近づいてくる!
これは、きっと愉快なのだ!!

近藤良平( 振付家・ダンサー・「コンドルズ」主宰)

『東京キャラバン2019』メインビジュアル