部活(DAJ/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

兵庫県内の中学校で、部活動の練習を見ていた保護者が女子部員らに体罰を加えるという事件が発生。暴力もさることながら、その際の顧問らの対応にも怒りの声が相次いでいる。

 

■「気合いが足りてない」

昨年8月、同県朝来市の市立中学校で、女子バスケットボール部の練習を見学していた保護者の男性が、自分の子どもを含む当時3年生の部員4人に「気合いが足りてない」「もっと真剣にやれや」などと怒鳴り、頭を平手打ちしたという。

幸い部員4人にケガはなかったものの、その様子を見ていた別の当時2年生の部員が恐怖心を覚え、11月下旬頃から学校に来られなくなるなど、被害は他部員にも及んでいる様子だ。

 

■顧問は男性を止めることなく…

その際、同部の顧問やコーチもその様子を見ていたものの、男性を止めることはなく、部員に「もっと気を引き締めろ」と声をかけていたとみられる。またこのことを学校側に報告することはなかったそうだ。

不登校になった部員の父親が報告したことで事件が明らかになり、男性は生徒側に謝罪。顧問らは学校からの聞き取りに対し、「体罰という認識はなかった」と話しているとのこと。

■「保護者も先生も最悪」

この一件を受け、ネットは怒り心頭の様子。暴力をふるった保護者の男性、また見て見ぬ振りをした顧問らに「最悪」「普通に犯罪」などと非難の声が殺到している。

「謝罪で済んだみたいになってるけど、普通に犯罪でしょ。頭はたいてんだから傷害事件だよ」

 

「これはやり過ぎ。叩かれた親御さんは被害届出したほうがいいと思う」

 

「保護者も先生も最悪。生徒がかわいそう」

 

「この教師たちは暴力に加担したっていう認識はあるの?」

 

■6割「体罰は犯罪」

しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,363名を対象に「体罰」について調査を実施したところ、全体の約6割の人が「犯罪として処罰されるべき」と回答する結果となった。

体罰

複数の大人の目がありながら、どうしてこのような事態になってしまったのだろうか。女子部員らにケガがなかったとは言え、トラウマとして残ってしまうかもしれない。このようなことが二度と起こらないよう、早急な再発防止が望まれる。

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(文/しらべぇ編集部・清水 翔太

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2018年8月31日~2018年9月3日
対象:全国20代~60代の男女1,363名(有効回答数)

練習中に保護者の男性が女子部員を暴行 顧問の「ありえない対応」に非難轟々