記事は、「なぜ中国発祥の伝統文化が中国では失われてしまったのに、日本では国粋となって保存されているのか」と問いかけた。中国から日本へ伝わった多くの文化は「時を経て、さらなる昇華を遂げて、日本の国粋として大切に保存され、受け継がれている」とし、中国との違いを指摘した。
たとえば、「弓道は伝統的なスポーツ競技として現代まで伝わり、学生の部活動として若者達が集まっている」とし、日本人の若者達にとどまらず、欧州や北米へ派生して教室が開かれるまでに競技人口を増やしていると主張した。他にも、「相撲、花道、茶道、和服」なども中国の古い文献を調べると、日本よりも古くから技術の追求がされてきたことが分かるとする一方、「中国では日本のように文化が定着せずに、喪失してしまった」と嘆いた。
世界四大文明の発祥地である中国は長い歴史を持つ国だが、日本と比較すると「文化が人々の間に根付いて、若者達へと引き継がれ、継承されているかどうか」という点では大きな差が存在していると主張した。
中国が急激なな経済発展を遂げ、各地で都市化が進んだことで、生活が豊かになったことを肌で感じる中国人が増える一方で、日本で国粋へと昇華した中国由来の文化を見ると、中国人としては「自国の歴史や文化の保存」という点に危機感を覚えざるを得ないようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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