VAR介入のノーゴール判定に気付かず、トットナムMFシソコは失意のままロッカー室へ

「敗退したと思っていた」。トットナムフランス代表MFムサ・シソコは、チームが歓喜に沸くなかで思わぬ勘違いをしていたという。

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第2戦が現地時間17日に行われ、トットナムマンチェスター・シティと対戦。本拠地での第1戦を1-0で制していたトットナムは第2戦で3-4と敗れ、2戦合計4-4と並ぶもアウェーゴール数で上回り準決勝進出の切符を手に入れた。

 第2戦でトットナムが3-4とリードを許していたなか、試合終了間際にはスターリングにネットを揺らされ、2戦合計4-5とシティに上回られたかに思われた。しかし、その直前にオフサイドが見逃されていたとして、主審がVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)とともに映像を確認し、ノーゴール判定となった。結局、トットナムが逃げ切りに成功し、初のベスト4入りを果たしている。

 VAR介入でスタジアム内が騒然とするなか、判定が覆ったことに気づかない選手がいたという。それが、勝利したトットナムのシソコだ。先発出場し、前半41分に途中交代していたMFは仏紙「レキップ」に対して、次のように語っている。

「僕はゴールが決まって、3-5となった時にベンチにいたんだけど、ショックですぐにドレッシングルームに引き上げたんだ。僕は1人で、他には誰も付いてこなかった。テレビのスクリーンもなく、敗退したと思っていた。それからスタッフが1人やって来て、『信じられない、俺たちはやったんだ!』と言ったよ」

 まさに地獄から天国へ。劇的な展開での勝利に、天にも上る思いだったに違いない。(Football ZONE web編集部)

トットナムMFシソコ【写真:Getty Images】