女優の松本穂香が主演を務め、第41回モスクワ国際映画祭の特別招待作品として正式出品されることも決まっている映画『わたしは光をにぎっている』に、渡辺大知、徳永えり、吉村界人らが追加キャストとして決定した。

【写真】『わたしは光をにぎっている』に出演する徳永えり

 29歳の新進気鋭監督、中川龍太郎がメガホンを取ることでも注目の本作。中川監督にとっては『四月の永い夢』に続き2作連続での同映画祭出品となる。主演の松本は、自分の居場所を探す20歳の主人公・澪を演じている。

 長野・野尻湖のほとりにある民宿を祖母と切り盛りしていた澪(松本)は、祖母の入院を機に父の親友を頼って上京、彼が経営する銭湯で居候することに。次第に常連客たちと親密になり東京での日々が楽しくなっていく澪だが、区画整理で銭湯が近いうちに閉店することを知り、ある決断をする…。

 渡辺が演じるのは、銭湯の常連・緒方銀次。渡辺は撮影を振り返り、「新しくひとに出会ったとき、なにをしてもらったわけじゃなくても、すごく大切なものをもらえた気になる時ってあると思います。(自身の役も)その出会いの一片として澪ちゃんにとって素敵なものであったらいいなと思ってやりました」とコメント。

 同じく銭湯の常連・島村美琴を演じる徳永は「日常の何気ないことが、人との関わり合いが、誰かの踏み出す小さな一歩に繋がるのだと改めて感じ、その儚く繊細で柔らかな空気感を大切に、撮影に臨もうと思いました」と語った。

 吉村は美琴の彼氏・新井稔仁に扮する。「不器用な人間を描いている素晴らしい作品になっていると思います。そんな方に是非見て欲しいです」と作品への想いを寄せている。

 さらに、銭湯の店主役に光石研、主人公・澪の祖母を樫山文枝が演じることも併せて発表された。

 映画『わたしは光をにぎっている』は2019年全国公開。

映画『わたしは光をにぎっている』への出演が発表された(上段左より)渡辺大知、徳永えり、吉村界人、(下段左より)樫山文枝、光石研(C)2019 WIT STUDIO / Tokyo New Cinema