映画「愛がなんだ」に出演している若葉竜也さん。同作は、平凡なOKの山田テルコ(岸井ゆきのさん)は、友達の結婚式の二次会で田中マモル(成田凌さん)に恋をしてから、マモル中心の生活になります。しかし、マモルにとってテルコは都合のいい女でしかなく、ある日を境にマモルからの連絡が一切途絶え…角田光代さん原作の恋愛小説の実写化です。

 オトナンサー編集部では、若葉さんに単独インタビューを実施。脚本の感想や、一途な恋愛をしている人へのアドバイス、成田さん、岸井さんとの共演について聞きました。

日本のラブストーリーへのアンチテーゼ

Q.脚本を読んだ感想をお願いします。

若葉さん(以下敬称略)「今泉力哉さんの作品は今までほとんど見てきましたが、原作があるにしても今泉さんのカラーが存分に出ていて、日本のラブストーリーに対してアンチテーゼのようなものを感じました」

Q.タイトルの「愛がなんだ」というセリフがあるなど重要な役柄ですが、重要なシーンを演じたときの心境は。

若葉「劇的にならないようにしようという意識があって、直線的に泣きわめくとかボロボロ泣くという正解もあったと思うのですが、そうすると、ナカハラ自身が解決してしまうと思ったので実直に演じようと思いました。意識したのはそれくらいですね」

Q.一途に片思いをしている人にアドバイスをするとしたら。

若葉「いい恋愛はグロいと思うので、きっと、つらい恋をしている方は特別いい恋愛をしているんだと思います。ま、楽しいに越したことはないんですけどね(笑)ただ、うまくいかないですから人間同士なんて」

Q.ナカハラと似ているところはありますか。

若葉「羞恥心が強いところです。しゃべれなくなるとギョウザに手が伸びたり、必要以上にラーメンをかき込んだり…。自分を隠すフィルターが一つでも多く欲しいという部分は自分にもあります」

Q.成田さん、岸井さんとの共演はいかがでしたか。

若葉「あまりしゃべっていなくて、焦ってコミュニケーションを取ったので本当に内容がないことをしゃべったと思います。成田くんは、斜に構えたイメージがあったのですが、好きな食べ物が餅とタバスコで、飾らない人だなと思いました。岸井さんは向上心のある女優さんで、『俺のことをそんなに真っすぐな目で見ないでくれ』と思うくらい素直な方でした」

Q.今回の役作りは、どんなことをされましたか。

若葉「役作りは普段からやっていません。何を役作りとするかが分かっていなくて、とにかくそこにいようということを心がけて、岸井さんや、成田くんが発した言葉や表情にリアクションすることを徹底しました。どの映画もそれが大事だと思っています」

Q.30代の目標は。

若葉「仕事もプライベートも、もっとシンプルになれたらと思っています。悩みは1つだけ持っていればいいかなと。悩んでいると考えているように思えて安心するし、安心するための悩みを無駄に持ちたくない。それに甘えるのではなく、シンプルに戦えたら、とも思っています」

Q.オフの日の過ごし方を教えてください。

若葉「ゲームと映画ですね。お酒も飲まないし、ギャンブルもしないので(笑)ゲームをして、映画を見て、友達とご飯に行って…俳優らしく、お酒を飲んで芝居について語らって、みたいなことは全くないです。悲しいかな、ド凡人(笑)」

 映画「愛がなんだ」は4月19日から全国公開。

オトナンサー編集部

若葉竜也さん