スーパーマンバットマンワンダーウーマンなどDCコミックスのヒーローたちの活躍を描く「DCエクステンデッド・ユニバース」の7作目となる『シャザム!』が、いよいよ本日から日本公開。ある日突然スーパーヒーローになってしまった少年ビリーが、そのパワーをムダ使いしながら次第にヒーローとしての自覚を持つようになるユニークな“ヒーロー誕生物語”だ。

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そんな本作の注目ポイントの一つが、実力派が揃った日本語吹き替え版。ここ最近、日本で公開される洋画吹替のトレンドは、人気俳優やタレントと実力派声優たちとのコラボレーション。中村倫也と気鋭のミュージカル女優・木下晴香に声優界の大御所・山寺宏一タッグを組む『アラジン』(6月7日公開)や、お笑いコンビ・バナナマンと佐藤栞里に加えて宮野真守梶裕貴ら人気声優が参加する『ペット2』(7月26日公開)がすでに大きな話題を集めているが、この『シャザム!』も例外ではない。

「銀魂」シリーズなど大ヒットコメディ映画を数多く手がけている福田雄一監督が吹替監修・演出を務め、主人公のシャザム役には第41回日本アカデミー賞で史上最年少の最優秀主演男優賞を受賞した演技派・菅田将暉を起用。その脇を固めるようにして、スーパーヴィランのDr.シヴァナ役の子安武人をはじめとした人気・実力ともにトップクラスの声優たちが集結。

シャザムに変身する前の少年、ビリーの声には「新世紀エヴァンゲリオン」の碇シンジ役で知られる緒方恵美、そのビリーに力を与える魔術師役にはアニメ版「銀魂」で坂田銀時を演じる杉田智和ビリーの相棒であるフレディ役には、同じく「銀魂」で志村新八を演じる阪口大助が名を連ね、他にも平野綾遠藤綾櫻井孝宏小野大輔など人気アニメで主人公を演じてきた主役級声優たちが多数参戦。

さらにビリーの里親となるローザの声を「美少女戦士セーラームーン」で主人公の月野うさぎセーラームーンを演じたベテラン三石琴乃が演じており、緒方と三石は「エヴァ」の碇シンジ葛城ミサトを彷彿させるやり取りで再共演。ほかにも「涼宮ハルヒの憂鬱」でメインキャストを演じた平野、杉田、小野のトリオが名を連ねていることなど遊び心もタップリで、アニメファンや吹替ファンにもたまらないキャスティングとなっている。

先日行われた日本語吹替版完成披露試写会で、今回の吹替版の魅力について訊ねられた菅田は「全体的にわかりやすくなっています。だからこそ笑いの部分も思いっきり笑えるし、最後にはめっちゃ感動できます!」と自信たっぷり。また緒方も「最初に翻訳されたばかりの時には割とシンプルな言葉だったビリーの最後のセリフが、福田さんの提案で物語全部を象徴するような言葉になった」と、吹替版において最も重要な言葉選びの部分に、福田監督のセンスが発揮されていることを明かし、その手腕に賛辞を送っていた。

全米では2週連続で週末興収ランキングNo. 1を獲得し、早くも興行収入は1億ドルを突破。これまでのDC作品のイメージを180度覆すような遊び心満載の本作に魅了される人が続出しているとのこと。日本では全上映の約55%が吹替版で上映されるというファミリー向け作品以外としては異例の現象が起こっており、吹替版への注目度の高さをうかがわせている。

また通常の2D字幕版&吹替版以外にも、IMAX2D字幕版に4D吹替版、一部の劇場ではDolby Vision字幕版やScreenX字幕版&吹替版の上映もされているので、いくつもの上映形態で何度でも、『シャザム!』のおもしろさを満遍なく味わってみてはいかがだろうか!(Movie Walker・文/久保田 和馬)

全米2週連続No. 1の『シャザム!』、日本語吹替え版は超豪華!