原泰久氏の人気漫画を実写映画化する「キングダム」が4月19日、全国388スクリーンで封切られた。主演の山崎賢人をはじめ、共演した吉沢亮長澤まさみ橋本環奈本郷奏多大沢たかおメガホンをとった佐藤信介監督は、東京・TOHOシネマズ日比谷での舞台挨拶に出席。登壇時には山崎と吉沢、長澤と橋本が抱擁を交わす場面もみられた。

中国の春秋戦国時代を舞台に、大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信(山崎)と、中華統一を目指す若き王・えい政(吉沢)の壮大な物語。初日を迎えた山崎は、場内を見て実感が沸いてきたようで「映画ってお客様に見てもらって、初めて生きていくんだなって。昨日まではふわっとしてたんですけど、今日を迎えたら、作品に込められるものは込めたし、やれることはやったので、あとは皆さんに伝わっていけばいいなと思いました」と感無量の様子。橋本は「『命がけ』という言葉が正しく、ふさわしい作品。命がけで戦って撮った作品です」と万感の思いをこめる。えい政に反旗を翻す異母弟・成きょうを演じた本郷は「こんな素晴らしい方々が、皆で力を合わせて僕ごときを倒しに来てくれるんですよ、幸せですよ」とジョークを交えて挨拶し、会場の笑いを誘った。

クランクアップ時に涙を見せたという山崎。「それぐらい一生懸命になれたし、この作品に出合えて、信という役に出合えて良かった」と、役への思い入れを吐露。山崎とともに作品を駆け抜けてきた吉沢は、「山崎賢人という同世代のトップを走り続けてきた役者の本気を間近で見せつけられた」と絶賛し、「僕にとっても役者人生の中のターニングポイント」としみじみ振り返った。

この日は新元号「令和」の発表時をまねて、自分の夢を発表するコーナーも。「天下の大将軍」という言葉を掲げた山崎は「信をこのまま生き続けたい、信が天下の大将軍になるまで演じるのが夢です。僕も同じで、俳優としても高みに行きたい」と熱弁。そして、橋本&本郷&大沢は、偶然にも同じ「続編」という夢を掲げた。大沢は「年齢的に製作サイドの思惑に寄ってしまう」と笑みを浮かびながら、「最初にお話を頂いた時に、『続編は分からない。お客さんに評価されて、続編を望んでくれたら作りたいと思います』と言われました。僕はその返事が素晴らしいと思った」と思いを明かす。佐藤監督は、原作で描かれる戦いの1つである「蛇甘平原」という言葉とともに、「ここまで作ることができたパワーから考えると、この戦い(映像化)もできると直感で思っています」と願いをこめた。

舞台挨拶終盤、山崎は思いがこみ上げたのか、感極まって目を潤ませる場面も。声をつまらせながら、「最高の作品を作ることができました。撮影の時、僕は信を生きることだけに集中して、クランクアップした時に寂しさを感じました」と真摯に言葉を紡ぐ。「信たちのように熱い心をもって、皆さんにも一緒に(作品と)生きて行ってもらいたいなと思います」とメッセージを残した。

山崎賢人が感極まる場面も