キャンプの定番道具「スキレット」は、鉄製の厚手のフライパン。本連載では、スキレットを使った手軽に作れる男メシをお教えしよう。第41回は「ホットサラダ」を紹介する。

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根菜は筑前煮の具を使えば楽チン
できるだけ健康的な食生活を送るのに欠かせないのが、野菜の摂取量を増やすこと。とはいえ、生野菜をひたすら食べるというのは飽きてしまう。そこでおすすめしたいのが「ホットサラダだ。

複数の野菜を準備するのが面倒なら、スーパーなどで「筑前煮の具」を探してみよう。今回用意したものには、にんじんれんこんごぼうたけのここんにゃくが入っており、これだけで基本の野菜は充分。筑前煮の具のセットはすでに水煮になっているので、火が通りやすいのもメリットだ。

筑前煮の具 1袋
・栃尾揚げ 1/2枚
しめじ 1/2房
・刻みニンニク 大さじ1
りんごジャム 大さじ1
オリーブオイル 大さじ1(エキストラヴァージンがいい)
ハーブソルト 小さじ1/2
ブラックペッパー 適量

野菜だけでは飽きるので、今回は新潟県長岡市の名産品である「栃尾揚げ」を加えた。普通の油揚げよりも厚みがあり、これを焼いて醤油をかけるだけでもお酒が進む。もし手に入らないなら、厚揚げを使うといい。

にんにくりんごジャムの組み合わせが絶妙

まずはボウルにオリーブオイルにんにくりんごジャムハーブソルトを入れて、しっかり混ぜる。意外な組み合わせだが、エキストラヴァージンオリーブオイルの香りの良さはそのままに、青臭さを抑えてくれるのがいい。

続いて、軽く水洗いした筑前煮の具、食べやすくカットしたしめじと栃尾揚げをボウルに入れてよく混ぜる。これで下準備は終わり。

あとは、スキレットに入れて、アルミホイルなどでフタして魚焼きグリルで15分加熱する。15分経ったらフタを外し、表面に焼き目を付けるために1〜2分加熱。仕上げにブラックペッパーをかければ完成だ。

食べてみると、野菜が蒸し焼きされたことで根菜の甘みがしっかり感じられる。きのこもホクホクしていて、邪魔になるかと思ったこんにゃくも意外とアリ! そして、栃尾揚げにオリーブオイルにんにくが染み込み、噛みしめるほど旨みが出てくる。りんごジャムは存在感を潜めており、ほんのり甘さや酸味を感じる程度。これがちょうどいい味のアクセントになっている。

今回は根菜をメインにしたグリルホットサラダを作ったが、使う野菜は何でもOK。栃尾揚げではなく鶏もも肉やサラダチキンなどを使ってもいいだろう。自分なりにいろんなアレンジを加えて、サラダをおいしく食べよう。

text今西絢美(ゴーズ)
(d.365

掲載:M-ON! Press