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 動物ライクな動作でたびたびネットをにぎわせているボストンダイナミクス社のロボット、スポットミニ(SpotMini)が、またもや見事な仕事っぷりを見せつけている。

 これまで単体の登場が多かったスポットミニが、今度は群れで犬ぞり的なけん引技を披露したのだ。

 彼らが引いてるのはなんと巨大なトラック。統制の取れた動きで10 匹 体が黙々とひっぱっている。

 犬ぞりを引くソリ犬めざしてるのかな?軍犬かな?1体でも犬っぽいのに、10体揃うと壮観。思わずがんばれよ!と声をかけたくなる不思議。

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Mush, Spot, Mush!

トラックを引く4足ロボットの群れだと!?

 スポットミニは頭部のない犬のような形でありながら、どこか愛嬌のある風変わりなロボットだ。

 彼らは軽やかな四足歩行で移動するだけでなく、階段を上り、物を拾い、ドアを開くことまでやってのけるが、群れだとこんなこともできる。

統制の取れた動きで群れで進むスポットミニたち。

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image credit: youtube

ずいぶん数が多いしヒモみたいなものも見える。
すると列に引かれて大きなトラックが出現!

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 なんと彼らは無人のトラックを引いていたのだ。

 まるで犬ぞりを引く犬のような、はたまた軍犬のような、どことなく犬感漂わせながら、黙々とトラックをけん引する10体のスポットミニ。

 団体ではけっこうな力仕事までできちゃうのだ。

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 なお、トラックはニュートラルの状態で引かれているそうだ。また路面は平らではなく、勾配1%の上り坂だったという。

4本足のバナナ色?なスポットミニ

 ボストンダイナミクス社は1992年以来、動物を思わせる奇妙なロボットの製作に素晴らしい能力を発揮してきた。

 2005年にはビッグドッグ(BigDog)というラバのようなロボットを発表。その後はよりコンパクトなLittleDog(リトルドッグ)なども開発した。

 以降、犬めいたロボットといえばボストンダイナミクス社というイメージが定着しつつあるが、今回のスポットミニは2016年にお披露目した機体の改良型で、色的には4本足のバナナを思わせる外見が特徴だ。

2016年のスポットミニ
Introducing SpotMini

その翌年には新たなスポットミニが公開された。
The New SpotMini

生産ラインに乗って実用化も

 現在のスポットミニの大きさは、高さおよそ84センチで重さは30キロほど。

 彼らの運搬可能重量は14キロで、自重のおよそ半分の物を運べる。また1回の充電で最長90分駆動が可能だ。

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image credit: youtube

 またいくつもの内蔵カメラやセンサーで周囲の環境を感知、ナビもできるらしい。

 同社によると、スポットミニは過去作ったどんなロボットよりも静かで、オフィスや家庭にもしっくり馴染むという。

 てかもうすぐ量産だっけ?と思ったら、もうすでに生産ラインに乗っていて、近く様々な用途に使われるという。となると、今後リアルで見かける可能性もあるかもだ。

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image credit: youtube

 いやほんと、一家に1台こんなロボットの未来も近づいてきた感じ?団体で巨大トラック引いてる絵面には若干ただならぬムードが漂うけど、犬ぞりっぽくも見えちゃうな。

 なお、今回の動画の影響で以前のロボット犬コスプレまで話題にのぼってるらしい。サンタのあれを連想してた人はこれですっきりできるはず。

HappyHolidays
written by D/ edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52273415.html
 

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