第74回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門審査員特別賞受賞作で、1981年フランス・パリで日本人留学生だった佐川一政が起こした猟奇殺人事件に迫ったドキュメンタリー「カニバ パリ人肉事件38年目の真実」の公開が7月12日に決定、このほど日本オリジナル予告編と場面写真が公開された。

【動画】「カニバ パリ人肉事件38年目の真実」予告編

監督は「リヴァイアサン」でも知られるハーバード大学の感覚人類学研究所に所属する人類学者でもある映画作家、ルーシァン・キャスティーヌ=テイラーとベレナ・パラベル。事件から約30年後、2013年脳梗塞で倒れ歩行が困難となり、実弟の介護を受けつつ年金暮らしをする佐川に、フランスの撮影クルーが15年6月から約1カ月間密着。弟との奇妙な関係性を浮き彫りにしながら、過去の事件を通して心の奥にある"カニバリズム"について追求。当時の事件を振り返りながら、淡々と証言する佐川を映す。

予告編には日本のメディアから姿を消していた佐川氏が登場し、自ら事件当時を語る姿や、佐川氏を介護する実弟が映し出され、松江哲明監督、漫画家の倉田真由美氏、作家の岩井志麻子氏らからのコメントも紹介。場面写真は、佐川氏の素顔のほか、幼少期の写真、佐川氏が描いた漫画作品の一部なども公開された。

「カニバ パリ人肉事件38年目の真実」は7月12日からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。

日本のメディアから姿を消していた佐川氏 (C)Norte Productions, S.E.L