もうすぐ発売となる新型トヨタスープラトヨタ車としては久しぶりの本格スポーツカーだけに、ライバルとの実用性や戦闘力の違いは気になるところだ。そこでスープラの最上級モデルRZとポルシェ・ケイマンのハイパフォーマンスモデルであるケイマンSのスペックを比較してみた。前者はFRスポーツ、後者はミドシップスポーツカーであるが、こうして比べて見ると、意外なほど両者のスペックが似ていること、そして両者の違いにも気がつくだろう。 TEXT◎木原寛明(KIHARA Hiroaki

h2■新型スープラRZ 全長×全幅×全高:4380×1861295㎜ ホイールベース2470㎜
スープラスタイリングでもFRスポーツらしさを体現する。
h2■ポルシェ・ケイマンS 全長×全幅×全高:4379×1801284㎜ ホイールベース2475㎜
引き締まったボディデザイン、そしてミドシップならではのノーズの低さが特徴。

 全幅こそ新型スープラの方が若干ワイドだが、ボディ寸法、ホイールベースの数値はじつに似ていることにお気づきになられただろうか。ちなみにスープラと基本設計の一部が共通のBMWZ4は全長×全幅×全高:4335×1861305㎜となっており、ホイールベーススープラと同じ2470㎜である。
※ケイマンの写真は左右反転させています。

■新型スープラRZ 全幅:1865㎜ トレッドフロント1594㎜/リヤ1589㎜
ポルシェ・ケイマンS 全幅:1801㎜ トレッドフロント1515㎜/リヤ1540㎜

 新型スープラは全幅が64㎜ワイドで、それにともない前後トレッドも広くなっている。迫力のあるスープラスタイルは魅力的だが、立体駐車場の利用など日常の使い勝手は全幅1850㎜を超えるスープラはケイマンに対して多少のハンディキャップになるかもしれない。

h2■新型スープラRZ エンジンタイプ:直列6気筒ツインスクロールターボ
スープラRZはBMW Z4 M40iと同じ3.0ℓ直6ユニットを積む。(写真はZ4)

■新型スープラRZ 最高出力:340ps/5000-6500rpm 最大トルク500Nm/1600-4500rpm 

h2■ポルシェ・ケイマンS エンジンタイプ水平対向4気筒ターボ
ケイマンSに搭載されるのは2.5ℓ水平対向4気筒ターボエンジン

ポルシェ・ケイマンS 最高出力:350ps/6500rpm 最大トルク:420Nm/1900-4500rpm 

 スープラRZは340psを叩き出す。これは歴代モデル最強の数値だが、注目したいのは500Nmという5ℓ自然吸気エンジン並みの最大トルク1600rpmから4500rpmの幅広い回転域で発生している点。高速道路での追い越し加速や、コーナー立ち上がりの加速の速さに繋がるからだ。ケイマンSは2.5ℓの排気量から350psを絞り出しているが、最大トルクスープラRZに敵わない。スープラSZ-Rは258psと400Nm、SZは197psと320Nm、ケイマンは300psと380Nmである。

■新型スープラRZ パワーウェイト・レシオ4.47kg/ps 
ポルシェ・ケイマンS パワーウェイト・レシオ3.96kg/ps 

 車重を馬力で割ったパワーウェイト・レシオはスポーツカーの加速性能にとってひとつの指標となる。この勝負はケイマンSに軍配が上がったが理由は車重の差。スープラRZが1520㎏、ケイマンSは1385㎏とより軽量なのだ。ちなみに80年代にはパワーウェイト・レシオが7㎏/ps台ならスポーツカーとしての資質は十分と言われた。参考までに1986年デビューした70型スープラの3.0GTターボは6.61㎏/psだった。

h2■新型スープラRZ 0-100km/h加速4.3秒
新型は歴代モデルの中でも屈指の潜在能力を持つ。その走りに期待は高まる!
h2■ポルシェ・ケイマンS 0-100km/h加速4.4秒

 停止状態から100㎞/hに到達するまでの時間。前述したパワーウェイト・レシオの良好な数値からも想像できるように、どちらも俊敏な加速性能を有する。8速ATのみのスープラに対してケイマンSは7速PDKと6速MTからチョイスできるが、これはPDKの数値。MTの場合は4.6秒とわずかながらタイム伸びる。また、PDKでは発進加速を最大限に高めるローンチコントロールという機能が付いており、これを使うと4.2秒にまで短縮できる。両者のトラクション性能のよさも容易に想像できる数値である。

ちなみに価格は・・・
トヨタスープラRZ 690万円(予想価格)

ポルシェ917ケイマンS(7速DCT)862万円

 なので、スープラリーズナブルさが際立つことになる。