中国人は貯蓄好きと言われるが、その一方で消費も旺盛だ。近年は若者たちの消費概念にも大きな変化が見られ、一定期間だけ働き、まとまったお金ができたら数ヶ月遊ぶという生活を繰り返している若者も多いという。一方、先に経済が発展し、経済的に豊かであるはずの日本の若者はお金を使いたがらないことを知って驚く中国人は多い。中国メディアの捜狐は16日、日本の若者が消費に消極的であることを紹介する記事を掲載し、「使いたくても使うことが出来ないのだ」と伝えた。

 記事はまず、日本では若者たちが消費しなくなっていて、経済成長に大きな影響を及ぼしていると紹介。現在中年以上の日本人が若者であったころは、「車や腕時計を購入したり、美味しいものを食べたり飲んだりするためにきつい仕事でも一生懸命に働いてお金を稼いだ」と紹介する一方、現代の若者達はインターネットの普及してお金を使うことなく自分の欲求を満たすことが出来てしまうためか、お金を使わないようだと伝えた。

 続けて、日本の若者達が消費に消極的な別の理由として「お金がないから」と強調した。日本人の若者の平均的な年収は20年前に比べて明らかに減少していると強調し、「使いたくても使うことができない」と分析した。

 他にも、日本では1997年から導入された「消費税」は数年ごとに税率が上がっていて、2019年10月からは10%になる予定であることや、高齢化が深刻な問題となっているために若者達の負担が増大していることなども、日本の若者の消費意欲が減退している原因だと指摘した。

 中国では日本経済はバブル崩壊後ずっと悪いままであると分析されていて、その期間は「失われた30年」とも呼ばれている。今後若者達の消費意欲が回復していかなければ景気の回復は見込めず、「失われた40年」になるかもしれないと指摘されている。無計画にお金を使うことは問題だが、経済の活性化を図るためには消費は重要な要素だ。若者達が将来に希望を持ち、余裕を持って消費できる経済環境を作らないことには日本経済は落ち込む一方ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本の若者に消費させるのがこれほどまでに難しいのはなぜ?=中国メディア