アリアンツ・スタジアムの収益はロナウドの移籍金を2年で回収可能にするほど好調

 セリエAで8連覇を達成したユベントスは、今季ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが加入したことで、ピッチ外でも多大な影響を受けている。分かりやすく数字となって表れたのが本拠地アリアンツ・スタジアムの収益で、その額は6000万ユーロ(約75億5000万円)以上と言われ、ロナウドの移籍金を2年で支払うことができる金額のようだ。

 現地時間16日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝で惜しくもアヤックスに敗れてしまったユベントス。今季の大きな目標を失ったが、20日のリーグ第33節フィオレンティーナ戦(2-1)で勝利して8連覇を達成し、ロナウド加入1年目のシーズンは経済的な観点で非常にポジティブなものとなっている。

 イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」によると、今季のアリアンツ・スタジアムは6000万ユーロ(約75億5000万円)以上の利益を出したという。これは前年から40%の増収を達成。ちなみに2018年7月にレアル・マドリードからロナウドを獲得した際に発生した移籍金は1億1700万ユーロ(約147億3000万円)とされており、約2年間でその金額をまかなうことができる。

 ユベントスアリアンツ・スタジアムはサッカークラブが所有する数少ないセリエAのスタジアム。スタジアムの大部分に関しては地元の議会が所有し、クラブはテナントとして活動している。収容人数は4万1507人で、スタジアムの中にはクラブの博物館やオフィシャルショップ、ショッピングモールがあり、数多くのレストランが存在している。それらすべての営業成績がロナウドユベントス移籍によって上がったようだ。

 まさにチームの看板としてクラブに利益をもたらしているロナウド。今季はしっかりと前人未踏のリーグ8連覇に導いたが、これでCLまで獲得できれば、クラブに与えるポジティブな影響は計り知れないものとなる。(Football ZONE web編集部)

ユベントスFWロナウド【写真:Getty Images】