中国人にとって日本との歴史は忘れられないもののようだが、中国の貧しい農村に循環農業を指導した1人の日本人の信念が大きな反響を呼んでいる。中国メディアの今日頭条はこのほど、中国で農業指導を行う日本人男性を紹介する記事を掲載した。

 中国沿岸部の都市が急激な発展を続ける一方で、内陸の農村部ではいまだに昔ながらの農業を行い、厳しい肉体労働をしても経済的に楽にならないという地域は数多く存在する。記事は、中国人の誰もが認識しているこの課題に対し、「自分の資財を投じ、家族を犠牲にしてまで中国の農村の改善を図ろうとした日本人男性」として川崎広人さんを紹介し、一体何が彼を動かす原動力になったかを伝えた。

 記事は、川崎さんが中国の農業を改善しようと決意して単身中国に渡ったのは2013年だったと伝え、「中国の農村に循環農業を導入する」ことを目指して人づてに農場を探し、最終的には河南省に拠点を据えたと紹介。その後も立ちはだかる困難は数知れず、「地元の方言や習慣、日本人に対する偏見から、現地の人々との間には深い溝が存在し、地元で作れる有機肥料を研究して液肥を無償で配ったところで周囲から感謝されることはなかった」と伝えた。

 しかし、川崎さんの熱意は徐々に伝わったと紹介、川崎さんの作った液肥によって収穫量は増加し、特にトマトの美味しさは評判を呼んで生産が追い付かないまでになったことで、周りの中国人の信用を勝ち得ていったと紹介。川崎さんの行動に感謝を示すとともに、強い信念が現在の中国農業が抱える様々な問題に一石を投じる結果になったことを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国で循環農業を指導した日本人の信念、大きな反響を呼ぶ=中国メディア