中国メディア・東方網は19日、「日本の街が清潔なのは、街にごみ箱が少なくてみんながごみを持ち帰るから」という考え方が、必ずしも正しいものではないとする記事を掲載した。環境の美しさは、ごみ箱の多さとは直接的な関係はないというのが、記事の作者の見方だ。

 記事は、日本旅行から帰ってきた作者の母親が「日本の街はとても清潔だった。どうしてだか分かるかい」と聞いてきたので、作者が首を振って分からないことを示すと母親が「それは、日本の街にごみ箱がないからだよ」と説明したというエピソードを紹介。これに対して作者が、自身の経験を踏まえて「もしママがドイツから帰ってきて私に同じ質問をしたとしたら、ママはきっと『それは、ドイツにはいたるところにごみ箱があるからだよ』って答えると思う」と返答したことを伝えた。

 そして、ドイツで現地人の友人と散歩していた際に、友人が飲み終わったビール瓶をごみ箱の蓋の上に置いたというエピソードに言及。なぜ、ごみ箱の中にちゃんと捨てないのかと聞いたところ、この友人は「このごみ箱は分別されていないし、ドイツではリサイクル可能な瓶やペットボトルを持っていく人がいる。その人たちがケガせず持って行けるように、箱の外に置いておくのだ」と答えたことを紹介した。そして、「もしこの説明を聞かなかったら、私は単に彼がものぐさな人間だと誤解していただろう」としている。

 そのうえで、日本の公共スペースごみ箱が少ない理由について、環境を守るためではなく、安全を守ることが第一の目的であることを指摘。そのきっかけは1995年地下鉄サリン事件であり、テロリストが毒物や爆弾を仕掛けないように、ごみ箱を撤去する動きが進んだのだと説明した。

 記事は、「日本の街にごみ箱が多いか少ないかという点と、日本の街が清潔かどうかという点には、実は直接的な関係はない。要するに、日本人の環境保護に対する習慣や考え方があってこそ、日本の街は清潔が保たれているのだ。そして同じくドイツの環境が美しいのも、ごみ箱の設置密度ではなく、環境を大切にする態度によるものなのだ」と論じている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本の街が清潔なのは、街にごみ箱が少ないから? それは誤解だ!=中国メディア