バルサ移籍内定のデ・ヨング、デ・リフトなどに各国強豪クラブが熱視線
今、世界のサッカーファンを最も驚かせているクラブと言えば、アヤックスだろう。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でレアル・マドリードとユベントスを連破し、22シーズンぶりの4強進出を果たした。若手有望株が数多いこともあって今夏の移籍市場は大いに注目を集めるが、スペイン紙「マルカ」は最大で約375億円の収入を生む可能性があるとして、彼らを注目するクラブの動向を紹介している。
すでにビッグディールが決まっているのはオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングだ。21歳のゲームメーカーはマンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマン(PSG)との獲得競争を制したバルセロナが7500万ユーロ(約93億7500万円)+1100万ユーロ(約13億7500万円)のインセンティブ契約で新シーズンからの加入が決まっている。
それに次ぐ注目銘柄となったのはオランダ代表DFマタイス・デ・リフト。19歳にしてアヤックスの最終ラインを司り、ユベントスとの第2戦では決勝点となるヘディングシュートを決めた。エリク・デンハーグ監督は「彼がバイエルンかバルサのどちらに加わるのか……」とすでにビッグクラブから声がかかっていることを明言。なおかつレアル・マドリード、ユベントスも狙う超新星だ。
ジネディーヌ・ジダン監督体制で立て直しを図りたいレアルはデ・リフトだけでなく、オランダ代表MFドニー・ファン・デ・ベークも狙っている。攻守両面で多大な貢献ができる“ボックス・トゥ・ボックス”タイプの中盤として能力を買っているようだ。
右サイドバックを任されるモロッコ代表DFノウセア・マズラウイも引く手あまただ。契約更新をしているものの、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リバプールのプレミア勢がマズラウイに熱視線を送っているとのこと。また2018年1月に加入したアルゼンチン代表DFニコラス・タリアフィコもすでにベティス、そしてアヤックスやアトレチコ・マドリードも触手を動かしている。
ネレスには中国から53億円超の爆買いオファー、タディッチも市場価値が倍増
アタッカーではブラジル人FWダヴィド・ネレスだ。クラブ史上2番目に高額となる1200万ユーロ(約15億円)の移籍金で獲得した際には疑問の声が挙がったが、昨季エールディビジで14ゴール13アシストをマーク。1月には広州恒大から4300万ユーロ(約53億7500万円)の“爆買い”オファーが舞い込んだ。
同じく1140万ユーロ(約14億2500万円)の移籍金でサウサンプトンから加わったセルビア代表MFドゥシャン・タディッチもアヤックスで再び評価を高めた。「プレミアはうんざりしていた」と語るタディッチは“偽9番”の役割で輝きを取り戻し、市場評価額は獲得時の3倍にも跳ね上がっているのだという。
高騰する“ヤング・アヤックス”。目標とするエールディビジ制覇に加えてCL準決勝トットナム戦でも躍動すれば、その価値はさらにうなぎ上りとなりそうだ。(Football ZONE web編集部)
コメント