4月22日付のBillboard JAPAN週間“Top Singles Sales”で、HKT48のシングル『意志』が231,142枚売り上げ首位を獲得した。(集計期間2019年4月8日~2019年4月14日)。

 『意志』は前作『早送りカレンダー』から11か月ぶりの、12枚目のシングルで、センターポジションは今作が最後の参加となる指原莉乃が務めた。

 今回はSoundScan Japanのセールスデータを使用し、前作『早送りカレンダー』とも比較しながら、『意志』が地域別でどのような販売動向をみせているかを検証してみる。

 今作『意志』と前作『早送りカレンダー』の発売初週の地域別の販売比率をグラフ化したのが図1(billboard-japan.com/d_news/image/74859/2)であり、一般的なシングルの地域別の販売比率と比較するため、2018年に販売された全シングルの地域別販売比率も項目としてグラフに追加している。

 ここで、本拠地九州においては、一般的なシングルの6.1%と比較すると、遥かに高い23.1%の販売比率を示している。しかし、全作『早送りカレンダー』は28.7%の販売比率を示しており、前作と比較する限り販売比率が減っている。逆に、関東は37.9%→43.0%と販売比率を増やしており、北海道・近畿・中部・甲信越も販売比率を伸ばしている。その結果『意志』は『早送りカレンダー』と比較すると一般的なシングルの全国の販売比率に似た傾向になっていることが分かった。これは今作、九州以外のメンバーが3名から5名に増えたこと、そしてHKT48のみでなくAKBグループのメンバーの中で、現在最も知名度の高い指原莉乃の、HKT48での最後の作品ということも影響していると考えられる。

 次に、九州を更に細かく都道府県別に調査したグラフが図2(billboard-japan.com/d_news/image/74859/3)である。今作は選抜メンバーの過半数である9人が福岡県出身であり、また佐賀県出身の宮?想乃が選抜メンバーに選ばれている事もあり、九州全体が前作より販売比率を減らす中、福岡・佐賀・長崎は販売比率を伸ばしている。逆に前作2人いた選抜メンバーがいなくなった宮崎と、IZ*ONEに専念するためにHKTを休止している宮脇咲良の出身地の鹿児島では大きく販売比率を減らす結果となっている。

 主力メンバーであった宮脇咲良・矢吹奈子がIZ*ONEに専念するために休止し、圧倒的知名度を誇った指原莉乃が卒業と、HKT48はこれからが正念場となるが、どのようにこの状況を乗り越えて行くのか注目したい。

【深ヨミ】HKT48『意志』指原莉乃ラストシングルの地域別販売動向は?