2000年以降、スター揃いのプレミアリーグ優勝チームを支える「縁の下の力持ち」特集

 今季のプレミアリーグでは、首位リバプールと2位マンチェスター・シティ(1試合未消化)が終盤戦を迎えても熾烈な優勝争いを展開中だ。リバプールセネガル代表FWサディオ・マネエジプト代表FWモハメド・サラー、シティのFWラヒーム・スターリングや元アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロなど、華やかなタレントたちのプレーには全世界が注目している。

 しかし、リーグ優勝を達成するようなチームには必ず「縁の下の力持ち」と呼ぶべき選手が不可欠であり、今季の優勝を争う2チームも例外ではない。例としてリバプールならオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥム、シティならブラジル代表MFフェルナンジーニョといった選手たちが、チームを陰ながら支えている。

 英メディア「Squawka」は「2000年以降のプレミアリーグ王者を支えた縁の下の力持ち」と題して特集を組み、歴代王者の“名脇役”たちをピックアップ。メインキャストとして目立つことはなくとも、優勝の立役者となった選手たちにスポットライトを当てた。

居並ぶビッグネームとともに“ミラクル・レスター”から岡崎を選出

 リストにはマンチェスター・ユナイテッド黄金期のMFデイビッド・ベッカムやFWオレ・グンナー・スールシャール(現ユナイテッド監督)、アーセナルの無敗優勝を支えたMFジウベルト・シウバチェルシーの50年ぶりの優勝に貢献したMFクロード・マケレレなど、錚々たるメンバーが居並ぶ。

 さらにフルハムで元日本代表MF稲本潤一(現SC相模原)とチームメートだったFWルイ・サハが、ユナイテッド移籍後の06-07シーズンの優勝に貢献して選出。また京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.)から欧州に羽ばたいた元韓国代表MFパク・チソンにも、同じくユナイテッドで10-11シーズン優勝の“名脇役”として脚光を当てている。

 そして15-16シーズン優勝チームのレスターからは、元日本代表FW岡崎慎司が選ばれた。「Squawka」は「日本のダイナモ」として岡崎を紹介し、「素晴らしいスキルと運動量、相手へのプレッシング。攻撃に違いをもたらし、ヴァーディには自由を与えた」と称えている。“ミラクル・レスター”と呼ばれた当時のチームは元イングランド代表FWジェイミー・ヴァーディアルジェリア代表MFリヤド・マフレズ(現シティ)、フランス代表MFエンゴロ・カンテ(現チェルシー)といったスター選手がフォーカスされがちだが、岡崎の堅実な貢献も世界的に高い評価を得るものだった。

「Squawka」選出、「2000年以降のプレミアリーグ王者を支えた縁の下の力持ち」は以下の通り。

1999-2000/MFニッキー・バット(マンチェスター・ユナイテッド
2000-01/MFデイビッド・ベッカムマンチェスター・ユナイテッド
01-02/FWシルヴァンヴィルトールアーセナル
02-03/FWオレ・グンナー・スールシャール(マンチェスター・ユナイテッド
03-04/MFジウベルト・シウバアーセナル
04-05/MFクロード・マケレレ(チェルシー
05-06/DFウィリアム・ギャラス(チェルシー
06-07/FWルイ・サハ(マンチェスター・ユナイテッド
07-08/DFウェズ・ブラウンマンチェスター・ユナイテッド
08-09/MFマイケル・キャリック(マンチェスター・ユナイテッド
09-10/MFジョー・コール(チェルシー
10-11/MFパク・チソンマンチェスター・ユナイテッド
11-12/DFパブロ・サバレタ(マンチェスター・シティ
12-13/FWハビエル・エルナンデスマンチェスター・ユナイテッド
13-14/FWエディン・ジェコ(マンチェスター・シティ
14-15/DFブラニスラフ・イバノビッチチェルシー
15-16/FW岡崎慎司レスター
16-17/FWペドロ・ロドリゲスチェルシー
17-18/MFフェルナンジーニョ(マンチェスター・シティ)(Football ZONE web編集部)

15-16シーズンのプレミアリーグを制したレスター【写真:Getty Images】