マンチェスター・シティイングランド代表FWラヒーム・スターリング人格者の一面を見せている。イギリスBBC』が報じた。

最近は、人種差別チャントの被害を受けるなど、ピッチ外の話題で名前が挙がるスターリング。そんなスターリングだが、慢性白血病にかかっていたクリスタル・パレスのユース所属のダマリー・ドーキンスくん(13)の幹細胞ドナーを探す運動をサポートしていた。

しかし、ドーキンスくんは3月に惜しまれながら他界。その3月に行われたチェコ代表とのユーロ2020予選では、スターリングハットトリックを達成し、2つ目のゴールを決めた後ユニフォームを捲り上げ、インナーにプリントされた2ショット写真を見せて、死を偲んでいた。

ドーキンスくんの父親はスターリングの行動について「とても、とても感動的だった」とコメント。また、「スターリングが病院に来ていたので、彼らが話をしていたのを知っていた。一緒にプールで泳ぎ、番号を交換していたようだ」とコメントし、息子を気遣うスターリングについて語った。

そして、「私は、クリスタル・パレスマンチェスター・シティと戦い、シティが負けた時のことをよく覚えています(2018年12月22日、2-3でクリスタル・パレスが勝利)。ダマリーは、クリスタル・パレスのエンブレムがついたトレーニングウェアを着て、ラヒームに送るための写真を撮ったんです。彼らは、お互いに喧嘩してました」とスターリングと息子のエピソードを語った。

両親は、わずか13歳で帰らぬ人となった息子に対し、「人生の最高の送り出し」として15000ポンド(約218万円)を集める『GoFundMe』(寄付型クラウドファンディング)のページを開設。そして、スターリングが、その葬儀費用を支払ったようだ。

なお、『BBC』によると、ドーキンスくんの葬儀は26日に予定されており、スターリングは葬儀に参加予定とのこと。ドーキンスくんについてスターリングは「ダマリーは僕を含め、多くの命に触れた特別な若者だった」とコメントしていた。

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