株式会社ゲームエイジ総研では、国内唯一の「ゲームビジネスに特化したマーケティングリサーチ&コンサルティングファーム」として様々な分析を行い、現在のゲーマーのライフスタイルやその特徴を把握するため、継続的に「ゲーマーライフスタイル調査」を実施している。今回は、その中でも10~20代の「1日3時間以上ゲームプレイする若年層ゲーマー」のリアルな声を調査した。結果は以下の通り。

■10代~20代の17.0%が、平均して1日3時間以上ゲームをするゲーマー
 10代~20代男女2405名に、1日平均でどれくらいのゲームをプレイするか聞いたところ、「3時間以上」と答えた人は17.0%だった。そこで、この1日3時間以上ゲームをする10~20代のゲーマーに、「ゲームプレイ中の食」について聞いてみることにした。

■ゲームプレイ中の「テッパン食」とは?
 長時間ゲームをしていると、そのうち空腹が訪れるだろう。しかし、熱中しているゲームを、中断はしたくない。そんな時、ゲーマーはゲームプレイ中の食べ物をどのような視点でチョイスしているのだろうか?1日3時間以上ゲームをしていると答えた、10代~20代のゲーマーに「ゲーム中によく食べるもの」を聞いてみた。

■手が汚れても、『スナック』はゲームプレイをより楽しくさせる!
 アンケートに回答したゲーマーの半数以上が、ゲーム中に食べているものは「スナック」と回答。その理由としては「美味しいから」「手軽だから」といった意見が多かった中で、「遊びながら食べるといったらこれだと思う、何かの映像でみた」(21歳/女性)、「ゲームをやりながら食べるならポテチだと思うから」(27歳/男性)、「ゲームをしてる!という雰囲気になるから」(25歳/男性)などといった回答が多く寄せられた。「手を汚さず食べられるもの」などの回答もあった中、コントローラーや専用機・パソコン本体を操作するなら、油汚れが気になりスナック菓子は避けるイメージだが、手の汚れ以上に、ゲームをしている雰囲気を増長させるための“テッパン食”として、「ポテトチップス」を代表するスナックと回答する人が多く、意外性のある結果となった。他にも「プリッツ。2袋に分かれて入っていて、15分で1袋ぴったり。歯に付きやすいのが難点だがポテトチップスなどと違い音が小さいので良い」(23歳/男性)など、手の汚れより、ゲーム音をジャマしないからという理由の回答もあった。

■男性はゲームに集中するため糖分補給に積極的
 次に多かったのは「チョコレート」。理由は「美味しいから」「片手で食べられるから」といった手軽である、という視点の回答のほか、特に男性ではの回答で多く見られたのが、「糖分が高いため脳細胞が活性される」(28歳/男性)、「集中力が上がるから」(18歳/男性)、「頭を使うことも多いため、手軽に糖分を補給でき、尚且つ私が美味しいと感じるものが多いため」(17歳/男性)、「脳が活性化されてる気がする」(28歳/男性)といったものだった。脳をフル稼働させて集中力を高め、貪欲にゲームを楽しもうとしている、ゲーマーならではの本気を食で補完しようと考える特徴的な実態が垣間見えた。

 また、25%がゲーム中に食べると回答したおにぎり。手軽な軽食としての代表格である「おにぎり」だが、理由として「サバイバルの食べ物としてぴったりだと思ったから。つまり冒険物のゲームに適していると思う」(16歳/男性)といった、冒険というゲームジャンルの雰囲気に没入するひとつのツールとしてゲーム中に食べるものを考える”こだわりゲーマー”の意見も見らた。

 その他、変わったところでは、「いちご」を挙げ、理由として「水分を摂れるし、ゲーム中は頭を使うので甘いものが良いと思う。だけど、甘すぎると喉が乾いてしまうから、甘酸っぱく水分補給ができるいちごがいいと思う。」(15歳/女性)「ご飯系だと、冷めたり、箸などを使うから一旦ゲーム機を置かないといけないけど、いちごはつまんで齧り付くだけだから楽」(15歳/女性)などが挙がった。

■“食”もゲームを盛り上げる大事な要素と考える
 ゲームをしながら食べるものの傾向として、手が汚れない気軽なものを重視するようなゲーマーならではの物理的な要素も見えたが、逆にゲームプレイをより楽しくする・盛り上げるなどの心理的な視点で食を考え、またチョイスしている傾向が見られた。能動的に“楽しもう”という意識が強い若年層ゲーマーのひとつの特徴なのかもしれない。

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