今や日本人の7割が利用しているとも言われ、見知らぬ人と気軽に交流できるSNSクソリプや炎上がお馴染みの芸能人たちも目立つが、SNSヘビーユーザーの中には、自らの脳内を全て公開しないと気が済まない人たちも少なくないようで……。今回は、新入社員のバカッター事例を報告する。



◆業界自慢が過ぎて社内で“痛いやつ”認定



 人材サービス業界で新卒対応業務をしてきた杉本さん(仮名・女性・30歳)によれば、新入社員で一番多いケースが、入社から3か月ほどでネガティブツイートが極端に増え、その内容が全て会社に筒抜けになっているというもの。



「直属上司による部下のステルスフォロー・間接的なフォローもそれはそれで暇というか、部下の管理法として気持ち悪い感じもしますが……上司や人事がこっそり部下の個人アカウントツイートウォッチしているという会社も少なくありません。一言一句取り上げて評価に反映させたり、問題にされることはそうそうないでしょうが、どんなに業務に直接的に問題がなくても、組織と信頼関係を築く上での印象はよくないですから」



 今や定年までひとつの会社で働く前提で就職する人は少数派かもしれないが、バイトテロよろしく仕事にやりがいを見出せず、友人ウケを狙いTwitterで悪態をつくのはやはり考えものだ。



 反対に会社自慢や上司自慢、寝てない自慢が過ぎて、社内で“痛いやつ”認定されるパターンもある。憧れていた業界や職種に就いた人ほど、SNSで自慢したくなってプロフィールに書いてしまったり、何気ない会社の出来事を書いたりしたくなる傾向があるそうだ。



 そんな無邪気なツイートで社員が勝手に友達からウザがられる程度なら可愛いものだが、なかには看過できないものもあるという。



「これは又聞きですが、昔、某女性向けファッション誌の新人編集社員でオンナ受けが良いというんで、SNSプロフに書いて、勝手にモデル募集してナンパしまくっていたという話を聞いたことがあります。それも一種の自慢というか。めちゃめちゃ平成っぽい話ですが、さすがに当時の社内でも問題視されたそうですね」



 普通に会社員として働き続けたいなら鍵垢。もしくは、“SNSはやらずに見るだけ”くらいのスタンスが最適解ということなのかもしれない。



◆就活生の内定取り消しパターンは?



 新入社員だけでなく、就活中の学生ももちろん注意が必要だ。代表的なのが内定を10も20もとっては辞退を繰り返す“内定ゲッター”と呼ばれる人たち。



「いろいろな会社から内定を取っては面接内容や会社批判を繰り返していた学生が、人事界隈で話題になることがありますね。一応、会社名とかは伏せ字だったりするんですけど。ある人事が自社の面談後に更新されていたことから把握して。要注意人物として情報を共有し、次回の面談で厳しく見るよう面接官に依頼するようなことがあります」



 またここ数年、大量採用を進めているコンサルティングファームも目立っているせいか、「コンサル職同士の小競り合いはちょいちょいあります。Twitter内で『ここの内定取った~!』みたいなツイートに対して、何の腹いせか『あんなクソみたいな企業でよろこんでるwww』みたいなネット喧嘩をふっかけられ、ちょっとした炎上に発展する」こともあるんだとか。



 腹に何を抱えていようが勝手といえば勝手な話なのだが、大学生ともなれば実名など個人情報がバレたとしても恥ずかしくない言動を心がけるのが大切ということか。



 杉本さんいわく、「SNS上での問題発言や行為で特定されて、内定取り消しとかは普通にある」とのことだ。4月から社会人生活が始まった新入社員はもちろん、現在、就職活動中の学生はくれぐれも注意してほしい。<取材・文/伊藤綾>



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