応援上映の先駆け的作品として話題を集めた『KING OF PRISMシリーズ。今回、TVアニメKING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』が放送スタートし、4月24日(水)にはメインキャスト7人が歌唱するキャラクターソングCD「Shiny Seven Stars!/366LOVEダイアリー」がリリースされる。CDについて、アニメについて、一条シン役の寺島惇太に語ってもらったインタビューが、「アニメディア5月号」に掲載中。超!アニメディアでは、掲載しきれなかった部分を含めたロング版をご紹介する。


ーー4月からTVアニメKING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』がスタートしました。

 これまで『KING OF PRISM』(以下『キンプリ』)は、劇場作品として観ていただいてきましたが、今回TVシリーズになったことで、よりたくさんの人に観ていただけるようになりました。男性が観ても楽しめる作品で、実際に応援上映には男性のお客さんもたくさんきてくださっています。でも「劇場は女性ファンが多くて行きづらい」と思っていた男性もいると思うので、この機会にTVで『キンプリ』の世界を楽しんでいただければうれしいです。

ーー寺島さんが演じる一条シンは、どんなキャラクターですか?

 プリズムスタァとしてはまだ半人前ですが、初期に比べて自信に満ち溢れてきたかなと思います。昔は教わってばかりで誰かに教えるポジションではなかったのですが、今ではジャンプを跳べば後輩たちが拍手してくれたり応援してくれたりして「サインをください」と声をかけられることもあり、順調にプリズムスタァとしての階段を昇っていますね。でも根本にある純粋さや素直さ、謙虚な部分があるよさは、失われていないと思います。

ーー寺島さん自身とシンとで、重なるところはありますか?

 シンくんと一緒に、成長させていただいている感覚です。シンくんの役をやらせていただくようになって、ライブで歌ったり、バラエティー番組に出て番宣したりなど……シンくんを演じなければ、きっと味わえなかったことをたくさん経験させてもらいました。3年前は何もかもが初めてで、前の晩から不安で夜も眠れなかったのですが、最近は徐々に慣れてきて、「こういうことを言おうかな」とか、「何をアピールしようかな」など、人前で話す内容をしっかり考えられるまで成長できている感じがあります。

ーー前作までと今回のTVアニメで、シンに何か違いはありますか?

 前作までのシンくんは、一度ジャンプが跳べなくなったことがありましたけど、そこまで深く傷ついたり、深く落ち込んだりするシーンはありませんでした。でも今回のTVシリーズでは、今まで順風満帆にきていたシンくんに、大きな事件が起こります。そこで、シンくんの落ち込んでいる表情も観られるのですが、シンくんのそういう表情を演じるのは初めてだったので、その部分では挑戦でした。ずっと演じてきたなかで、マイナスの感情もイメージしながら元気なキャラクターを演じていたのですが、いざマイナス方向の演技を求められると少し不安はありました。でも、新しい一面を観てもらえるのはうれしいですね。ただ今までシンくんから元気をもらっていた方が、沈んでいるシンくんを観たら、同じようにへこんでしまわないか心配です……。とはいえ、シンくんは立ち直りも早いので、そこは安心してください(笑)



ーー今回のTVシリーズを語るうえで、キーワードを挙げるとすれば?

 “受け継がれる意志”でしょうか。基本的にどのキャラクターも、子どものころに誰かのプリズムショーを観て、それに心を動かされてプリズムスタァの養成機関であるエーデルローズやシュワルツローズに入ってきています。人は基本的に誰かしらの子どもであり、そこから成長して、いずれ自分も大人になって世代交代をしていくわけですよね。そういう受け継がれていくものが、TVシリーズでは全編を通して描かれています。小学生のころに『プリティーリズム・レインボーライブ』を観ていた方は、今はシンくんたちと同じ高校生大学生になっていて、今この『キンプリ』という作品に再び出逢っているとすればとても感慨深いです。もしかしたら今回の『キンプリ』を観て声優に憧れて、養成所に通うようになる子が出てくるかもしれないですし。実際に『プリティーリズム』を観て、『キンプリ』も観てくださっているファンの方から「時間の流れを感じました」とお手紙をいただいたことがあります。そうやって、つながっていくものだなって実感しますね。

ーーご自身で、何か受け継がれていると思うものはありますか?

 それこそ僕は、氷室聖さん役の関俊彦さんや、法月仁役の三木眞一郎さんの出演された作品を観て育ってきました。今でも大好きな『ポケットモンスター』のコジロウ役の三木さんと、こうして同じ作品に出られているのは、とても感慨深いです。今もご一緒させていただくたびに、とても気が引き締まります。学ぶことがまだたくさんあるし、お芝居を観れば圧倒されます。でも、圧倒されっぱなしじゃなくて、同じ現場に立つ役者のひとりとして、ひるまずに自分を出していけたらと思ってやっています。

ーーキャスト7人で歌ったシングルShiny Seven Stars!/366LOVEダイアリー」をリリース。まず「Shiny Seven Stars!」はTVシリーズのOPテーマです。

 最初にデモをいただいて聴いたときは、新シリーズの幕開けにとてもふさわしい曲だと思いました。アニメにとってOPテーマはすごく重要で、曲がいいから本編も気になって観るようになったり、本編を一度も観たことがないのにOPテーマだけは知っていたりするというアニメ作品もたくさんあります。この曲もそうなっていけそうな予感をすごく感じます。今まで「ドラマチックLOVE」など7人でEDテーマを歌ったことがありましたけど、OPテーマを7人で歌うのは初めてなので、とても気合いが入りました。

ーー歌詞は、どんな印象ですか?

 キャストの歌いわけは事前にできていて、歌詞はちゃんと歌っているキャラに合ったものになっています。歌詞全体を通しては、今まで『キンプリ』が歩んできた道のりが、すごく含まれている歌詞です。『キンプリ』という作品自体、作中に登場する男子ユニットOver The Rainbowという3人を応援してくださったみなさんへの恩返しの意味があって作られた作品です。その『キンプリ』を、みなさんが何度も劇場に通って広めてくださったおかげで、TVシリーズにつながりました。そういう意味ではこのTVシリーズ自体がファンのみなさんへのお返しのようなもので、その気持ちが〈お返しのHappyはじまる〉というワードには込められています。

ーーレコーディングでは、どんなディレクションがありましたか?

 最初は、シンくんらしい明るさと元気さをイメージして歌ったんですけど……シンくんもすでに高校生で、ただ明るいとか元気だというだけでなくテクニックも身につけているので、「リズムに合わせてかっこいい感じを聴かせられるように」と話がありました。英語の歌詞の発音もカタカナ英語ではなくて、正しい英語の発音に近づけるように気をつけました。最終的に、少し大人っぽい歌い方をするシンくんというイメージになりました。

ーーそれは、難しかったですか?

 加減が難しかったです。あまり大人になりすぎてもシンくんの声ではなくなってしまうし……。大人っぽさを出しつつ、元気さや明るさも忘れないというところで、バランスをすごく考えました。

ーー7人の歌唱がミックスされた楽曲を聴いてみて、いかがでしたか?

 この7人は、それぞれ声がとても個性的なので、誰がどこを歌っていても、すぐにわかります。その7人が一緒に歌っているところはより勢いが増しますし、やっぱりいい曲だなと思いました。

ーー「366LOVEダイアリー」は、現在上映中の劇場編集版のEDテーマです。

 名曲です! 作詞・作曲が前作のED「ドラマチックLOVE」のときとまったく同じコンビの方なので、「ドラマチックLOVE」の正統な続編という感覚で、デモを聴いたときは「うわ~! めちゃめちゃいい曲が来た~!」となりました。これが劇場で最後に流れたら、きっと泣く人がたくさんいるだろうなって。

ーー「Shiny Seven Stars!」は、お返しの気持ちで歌ったということでした。「366LOVEダイアリー」は、どんな気持ちで?

 この曲は、シンくんと蒼井翔太くんが演じる如月ルヰくんの関係性が、すごく表れています。それを踏まえて、けっこうルヰくんの存在を意識して歌ったところはあります。ちなみになぜ“366日”かと言うと、シンくんとルヰくんの誕生日うるう年2月29日なので366日なんです。

ーー聴いてくれるファンには、どんなメッセージを感じ取ってほしいですか?

 “これからもよろしくね”みたいな気持ちです。劇場版TVアニメもいつか上映や放送が終わりますけど、これからも1年間と言わず、もっと先まで「ずっと一緒にいようね」という気持ちを込めて歌っています。僕らのメッセージを、ぜひ受け取ってもらえたらうれしいです。

ーーでは最後に、読者にメッセージをお願いします。

 第1話では、シンくんが今までにあったことを怒濤のように解説してくれるので、『キンプリ』を初めて観る方にも入りやすいと思います。まだ経験していない方は、このTVシリーズから観てもらえたらうれしいです!

取材・文/榑林史章

リリース情報)
Shiny Seven Stars!/366LOVEダイアリー
一条シン(声/寺島惇太)、太刀花ユキノジョウ(声/斉藤壮馬)、香賀美タイガ(声/畠中祐)、十王院カケル(声/八代拓)、鷹梁ミナト(声/五十嵐雅)、西園寺レオ(声/永塚拓馬)、涼野ユウ(声/内田雄馬


4月24日発売
発売元/エイベックス・ピクチャーズ
1,800円(税別)

〈『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』情報〉
毎週月曜日深夜1時35分よりテレビ東京ほかで放送中
劇場編集版、全国劇場で公開中(4章連続公開)

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