4月19日に行われたオリックス・バファローズvs東北楽天ゴールデンイーグルス(楽天生命パーク)で、オリックスの増井浩俊投手が9回、5対4と1点リードで登板。楽天ナインを三者凡退に抑え、今季5セーブ目を挙げたばかりでなく、プロ野球史上14人目となる通算150セーブ目をマークした。
2009年にドラフト5位で日本ハムファイターズへ入団した増井は、2017年にオリックス・バファローズへ移籍。プロ生活10年目にしての快挙となったが、彼のほか、150セーブ以上を達成している投手は岩瀬仁紀(407セーブ・元中日ドラゴンズ)、高津臣吾(286セーブ・元ヤクルトスワローズ)、佐々木主浩(252セーブ・元横浜ベイスターズ)らそうそうたる顔ぶれだ。増井は試合後のヒーローインタビューで「いい形で巡ってきたセーブの機会だったので、必ず抑えて勝ちにつなげようと思いました」とコメント。
また、2012年の5月6日にプロ初セーブを挙げたが、その相手チームこそ、オリックスだったとか。この事実を問われて増井は「クローザーとしてバファローズで使い続けてもらっているので、こうやって記録を達成して少し恩返しできたかなと思います」と続けた。
「次のセーブを取れるよう、また今日からしっかり準備したいと思います」とおごることなく表情を引き締めた。
彼の言葉で「クローザーとして使い続けてもらっている」というものがあったが、そもそも『クローザー』とは、絶対に相手に点を与えたくない、という大いなる首脳陣からの信頼がないと成り立たない。大事な場面を任せられ、確実に役割を果たす能力の高い投手にしか、クローザーは務まらないのだ(現に、歴代セーブ記録の上位者も、球界を代表するピッチャーばかりだ)。
そんな増井は今季のキャンプから「順調」とアピール。目標を聞かれると「40セーブ以上」と力強く答えている。キャンプでの充実した調整が、しっかりと結果を生んでいるといえよう。
開幕からしばらくは低迷していたものの、現時点(4月19日現在)で4位へと浮上し、調子を上げてきたオリックス。これからもクローザー・増井の安定した仕事ぶり次第で、順位も変わってくることだろう。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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