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 高所からいろんなものを見つけるのが得意な鳥が、変わったものを持ち去ることは多々あるが、今月アメリカカリフォルニア州で妙なものを巣に運んたミサゴの動画が話題になっている。

 繁殖シーズンで抱卵を始めたミサゴのメスと、その巣にせっせと餌を運ぶミサゴのオス。

 その姿をほほえましく見守っていた野鳥保全スタッフが、思いがけない光景を目の当たりにした。

 この日、ミサゴのオスが運んできたのは見慣れた魚ではなく、にっこり笑うサルのぬいぐるみだったのだ。

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カメラのそばで育児するミサゴたち

 これはサンフランシスコ湾鳥類保全活動団体のライブカメラがとらえた映像だ。

 リッチーとロージーはこの地域で暮らすペアのミサゴだ。2羽は数年前から団体が設置したカメラのそばに巣を作り、定期的に繁殖している。

 団体は彼らのおかげでミサゴの生態をよく観察できるのだ。

2017年に孵化した2羽の子どもたち

彼らは順調に成長して無事巣立ったようだ

リッチーが運んできた風変わりなモノ

 今年の2羽は、3個の卵を無事にかえすためせっせと頑張っている。ロージーは卵のお世話、リッチーは餌の調達係だ。

 狩り慣れしてるリッチーは出かけるたびに新鮮なおいしい魚を持ち帰る。だが、その日の彼は魚とは似ても似つかない奇妙な獲物を持っていた。

 今月初めにリッチーが運んできたのはなんとサルのぬいぐるみ
 もしやロージーやヒナたちへの贈り物のつもりだろうか?

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 「なにこれおいしいの?」とロージーが聞いたかどうかは定かではないが、彼女は当初、見慣れない物体に興味を示していた。

 しかし最終的にぬいぐるみを気に入ったかどうかは謎のままだという。

 2羽を見守るスタッフはこう語る。

 「こっちは爆笑でした。ぬいぐるみのおかげで数日は楽しめましたね。動物観察が面白いのはこういうことがあるからです」

意外と好評?ぬいぐるみは今も滞在中

 ぬいぐるみのサルの心境も皆目見当もつかないが、鳥に捕まりこんな高所に運ばれるとは思いもよらなかったはずだ。

 それから2週間ほど経つが、ぬいぐるみはまだ巣の中にいる。4月17日の時点でも放り出されることもなく、巣の端に埋もれた状態で滞在しているらしい。

 ひょっとしてロージーに気に入られたのか?
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image credit:sfbayospreys

有害なゴミを持ち帰るケースも多発している


 こうした人工物の持ち帰りは過去にもあった。しかし大半は鳥に有害なものばかりだ。

 「ぬいぐるみならまだ楽しいですが、ほとんどは大量のプラスチック製品でミサゴの体に絡みつきそうなものや、卵を窒息させてしまうものなどです」

 人間が捨てたゴミが野生動物を危険な目に合わせている。スタッフは、リッチーが持ってきたぬいぐるみでこの現実を心に留めて欲しいと語っている。

 

海の鷹。魚の狩りが得意なミサゴ


 タカ目に属するミサゴは世界各地でみられる鳥だ。

 体長は平均60センチ、体重は2キロほど。主食が魚でよく海岸などにいるためシーホーク(海の鷹)ともよばれる。

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image credit:sfbayospreys

 その視力は水中の魚を見つけられるほど優れていて、足には捕らえた魚を落とさずに運べる滑り止めがついている。

 こうした食性から繁殖時も海や川に近い高所に営巣する。その材料は木の枝や苔、海藻など。巣の大きさは直径80~180センチとかなりばらつきがある。

薬剤の被害で激減したことも

 かつてミサゴは海に流れ込む有害な農薬や殺虫剤の被害を受けていた。

 DDTなどの強力な殺虫剤が蓄積した魚を食べたミサゴは、通常より殻が薄い卵を産卵していた。その卵が孵化せず壊れてしまい個体数が減少したのだ。

 だが、こうした薬剤の使用が禁止された現在は数を増やしつつある。

 このサンフランシスコ湾は特にミサゴの巣が増加している場所で、生態や環境に配慮した取り組みが目に見える形で表れているという。

 現在のリッチーとロージーの様子は団体のサイトライブ配信中だ。2羽の大事な子どもたちが無事かえりますように。

References:sfbayospreysなど /written by D/ edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52273363.html
 

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