ミュージカル薄桜鬼 志譚』風間千景 篇が2019年4月5日(金)日本青年館ホールにて幕を開け、4月21の京都劇場で千秋楽を迎えました。前作から新生ミュージカル薄桜鬼 志譚』となった『薄ミュシリーズ風間千景役の中河内雅貴さんらの熱演の様子をレポートします。

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『薄ミュ』に導かれたヒロインが、憧れの舞台で見事に熱演

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ミュージカル薄桜鬼 志譚』風間千景 篇1

2012年4月に幕を開け、7周年。多くのキャストスタッフ、そしてファンに愛されてきたミュージカル薄桜鬼シリーズは『薄桜鬼 志譚』風間千景 篇で12作目となります。

前作より作品名を『志譚』と改め、新しいスタッフキャストが多く加わった新生『薄ミュカンパニーですが、今作では、風間千景役の中河内雅貴さん土方歳三役の和田雅成さんをはじめとした多くのキャストが続投 となりました。

一方で新しい風を吹かせたのはヒロイン雪村千鶴役の本西彩希帆さん
彼女は2014年ミュージカル薄桜鬼風間千景 篇を観たことが芸能界を目指したきっかけという経緯があります。憧れの千鶴役を、瑞々しく、まっすぐに演じた本西さん、千鶴の裏表のない優しさは1つの強さであることを改めて感じさせてくれました。

風間千景 篇では、薩摩藩に組する風間が、新選組を認められないながらも彼らの“誠”に触れていくにつれ、変化していく様が描かれます。

ここからは、物語の内容にも少し踏み込みながら、今作『薄桜鬼 志譚』風間千景 篇の魅力を掘り下げていきます。

“誇り”のために戦う孤高の鬼・風間千景

本作の主演、風間千景中河内雅貴さん)は西の鬼の頭領。“鬼”とは、傷がすぐに治り、人並外れた力を持つ、いわば人ならざる一族のことです。
通常は人里離れて暮らす鬼たちですが、風間は一族の恩を返すため薩摩藩に協力しており、同じく薩摩藩に組する鬼・天霧九寿(兼崎健太郎さん)、長州藩に組する鬼・不知火匡(末野卓磨さん)とともに、新選組の前に立ちはだかることになります。

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ミュージカル薄桜鬼 志譚』風間千景 篇2

公式写真より

一方で、“誠”を掲げて戦う新選組には後ろ暗い秘密がありました。ヒロイン雪村千鶴(本西彩希帆さん)の父・網道(川本裕之さん)が作った“変若水(おちみず)”と呼ばれる薬を使い、“羅刹”と呼ばれる人ならざる存在を作り、薬の実験をしていたのです。
この秘密を知ってしまった千鶴は、新選組にかくまわれ、行方をくらませている父を共に探すことになります。

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ミュージカル薄桜鬼 志譚』風間千景 篇3

羅刹を鬼の“まがい物”と呼ぶ風間は、自らの誇りにかけて、羅刹を作り出す新選組を許すことはできないのです。
“変若水”を飲んででも生き延びて自らの使命を全うしようとする新選組の隊士たちはどうあっても風間と対立します。どちらにも“信念”があり、そのぶつかり合いは『薄桜鬼』の大きな見どころになっています。

特に風間と土方歳三(和田雅成さん)、そして不知火原田左之助水石亜飛夢さん)ライバル関係は深く掘り下げられています。人道を外れた“まがい物”は根絶やしにすると静かに感情を高ぶらせる風間、その気迫は真に迫るものがあります。
誇り高き鬼の一族が、新選組の“誠”の魂をどう受け止めるのか――最後まで目が離せません。

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ミュージカル薄桜鬼 志譚』風間千景 篇4

公式写真より

人ならざる者となっても生き続けるか――選択を迫られる男たち

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ミュージカル薄桜鬼 志譚』風間千景 篇5

公式写真より

刀を振るえなくなってしまったことで“変若水”に手を伸ばしてしまった山南敬助(輝馬さん)をはじめ、各隊士はそれぞれ、“変若水”を飲むか否か、選択を迫られる場面があります。

新選組を離れ、御陵衛士についていくことにした藤堂平助(樋口裕太さん)、病魔に苛まれながらも近藤 勇(井俣太良さん)の意志を継ぎたいと願う沖田総司(山﨑晶吾さん)、自らの主君のために戦う斎藤 一(赤澤 燈さん)、最後まで土方に付き従う山崎 烝(椎名鯛造さん)など、今作は「風間篇」ではありますが、隊士たちそれぞれの生き様が非常に胸を打ちます。

そして、近藤の遺志を継ぎ、なんとしても最後まで“誠”の魂を貫こうと足掻く土方の姿は、風間の心をも動かしていきます。

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ミュージカル薄桜鬼 志譚』風間千景 篇6

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ミュージカル薄桜鬼 志譚』風間千景 篇7

“羅刹”特有の白い髪をなびかせながら刀を振るう様は、儚い桜の花びらのようです。
舞台中でも、花びらを使った演出が多くみられ、どんどんとステージ上が花びらで埋まっていく様が非常に印象的でした。命の花を散らしながらも最期まで戦う男たちの姿に注目です。

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ミュージカル薄桜鬼 志譚』風間千景 篇8

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ミュージカル薄桜鬼 志譚』風間千景 篇9

公式写真より

まとめ

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ミュージカル薄桜鬼 志譚』風間千景 篇10

『ヤイサ!ヤイサ!ヤイサ!』など、最新作ミュージカル薄桜鬼 志譚』風間千景 篇でも、これまでの『薄ミュ』お馴染みの楽曲も盛り込まれつつ、扇子を使ってのダンサブルな演出など、新しい要素が組み込まれていました。
囲み取材で中河内さんは今までのミュージカル薄桜鬼』にはない結末が待っていると語りましたが、「「風間篇」で、最後はこう来たか……!」という確かに新しい結末になっていました。
登場人物全員が信念を持って戦うミュージカル薄桜鬼 志譚』、それぞれの生き様をしっかりと目に焼きつけていただきたいです。

執筆:通崎千穂 @tsu_otometsu
編集:白鳥雅@numan_miyabi

作品情報

公演日程:
【東京】 2019年4月5日(金)~11日(木) 日本青年館ホール
【京都】 2019年4月18日(木)~21日(日) 京都劇場   
      
キャスト
風間千景 役:中河内雅貴
雪村千鶴 役:本西彩希帆

土方歳三 役:和田雅成
沖田総司 役:山﨑晶吾
斎藤 一 役:赤澤 燈
藤堂平助 役:樋口裕太
原田左之助 役:水石亜飛夢
近藤 勇 役:井俣太良
山南敬助 役:輝馬
永倉新八 役:岸本勇太
山崎 烝 役:椎名鯛造

天霧九寿 役:兼崎健太郎
不知火 匡 役:末野卓磨
雪村綱道 役:川本裕之

アンサンブル:
菅原健志、村井 亮、細川晃弘、宮川 連、橋本征弥、前田りょうが、吉田邑樹、池田謙信、澤邊寧央、多田 滉

スタッフ
原作:オトメイトアイディアファクトリーデザインファクトリー)

演出:西田大輔
脚本:毛利亘宏

■公式HP:https://www.marv.jp/special/m-hakuoki/

■公式ブログhttp://m-hakuoki.jugem.jp/

■公式Twitter@m_hakuoki

■公演に関するお問い合わせ:
株式会社マーベラス ユーザーサポート
TEL:0120-577-405(土日祝日を除く11:00~17:00)

©アイディアファクトリーデザインファクトリー/ミュージカル薄桜鬼製作委員会

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2019年4月5日(金)日本青年館ホールにて、ミュージカル薄桜鬼 志譚』風間千景 篇が幕を開けました。この4月で7周年となる『薄ミュシリーズ最新作より、中河内雅貴さん、本西彩希帆さん、和田雅成さん、山﨑晶吾さん、赤澤燈さんによる囲み会見の様子をレポートします。

ミュージカル『薄桜鬼 志譚』風間千景 篇ゲネプロレポート|"誇り"と"誠"のぶつかり合い