現在、日本では「第3次韓流ブーム」が起きていると言われ、ドラマや音楽だけではなく、韓国のファッションも人気となっているという。これは日本だけの現象ではなく、中国でも韓流は若い女性を中心に大きな支持を得ている。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、中国では政治的理由で一時、韓流の人気は下火になったものの、最近は再びブームになっていると伝え、韓国は韓流を世界に広め、外交面でも活用していると紹介する記事を掲載した。

 記事は、最近の中国での韓流ブームは「減退するどころか、ますます熱を帯びてきている」と主張。また、韓流はこれまでアジアを中心に人気を得てきたが、最近は欧米にも影響力を与えるほどになっているとし、韓流ブームが世界に拡大している理由を語るうえでは「韓国政府の存在を無視するわけにはいかない」と主張した。

 続けて、韓国は1960年代から90年代にかけて「漢江の奇跡」と呼ばれる急激な成長を実現したとしながらも、97年にアジア金融危機が直撃し、経済は大打撃を受けたと紹介。こうしたなか、韓国政府は「文化産業振興基本法」を打ち立て、映画や音楽、ゲームなども含めた文化立国を目指して関連機関を設立したと伝え、こうした取り組みの成果が現代における韓流ブームにつながっていると指摘した。

 さらに、韓国の文化輸出は急激に拡大しており、関連産業の輸出額も急拡大していると指摘し、これは韓国政府の政策の成功を意味するとし、今や韓流は韓国にとって重要な産業の1つとなっていると指摘。また、韓流の知名度向上に伴い、韓国政府はこれを外交にも活用しようとしており、アフリカや中東でも韓流ドラマを通じて韓国のイメージ向上につなげていると指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

ますます熱を帯びる「韓流」、「韓国政府の存在は無視できない」=中国メディア