中国メディア・中国新聞網は23日、5月1日より始まる中国のメーデー4連休に合わせて日本を訪れる中国人観光客向けに、在日中国大使館が5項目の注意喚起事項を発表したと報じた。

 まず1点めは、日本入国には有効期間が6カ月以上残っているパスポートが必要であり、入港前に飛行機チケットの購入証明、ホテルの予約証明を準備し、入国審査時の説明に備えるよう求めた。また、生肉やハム、ソーセージなどの持ち込みが禁止されていることにも言及している。

 2点めは医療面での注意事項を挙げ、日本の医療費は高額であり、事前に必ず各種保険に加入しておくよう呼びかけた。また、近頃では訪日中国人が過度の飲酒後や入浴中の転倒、突発的な心臓や脳の発作を起こすケースがしばしば発生しており、持病がある人や高齢者は特に注意するとともに、常備薬を必ず携帯するよう求めた。

 3点めは、乗り物や宿泊施設、観光ツアーの予約などは、必ず正規のルートを通じて行うこととした。特に、違法営業の民泊施設や「白タク」に留意することを呼びかけるとともに、日本でのレンタカー運転は日本の運転免許か法的に認められた国際免許証が必要であることにも触れた。

 4点めは、今年のメーデー連休は日本の10連休と重なり、各地の大型観光スポットや公共交通機関が非常に混雑することが予想されるため、事故に十分注意するよう喚起した。また、勝手に他人の家に入らない、写真を撮る際には撮影禁止の注意がないか確認する、人を撮影する場合は本人に許可を得るなど、日本の法規や交通ルール、マナーを順守するよう呼び掛けている。

 そして、5点めには、日本では商品の返品に関する規定が店によって異なるため、商品やサービスを購入する前に事前に返品やキャンセルが可能か確認する必要があるとした。日本では政府や関係当局が商店に対して強制的に返品を受け付けさせることはないと紹介し、特に日本の飲食店ではサービス料や「お通し」といったミニマムチャージが暗黙のうちに設定されていることが多く注意が必要だと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

「お通し」に気を付けよ・・・GWに日本を訪れる中国人に、中国大使館が注意喚起