中日ドラゴンズ与田剛監督が23日、21日の対ヤクルト戦で2塁塁審の今岡諒平審判が、1塁を見ていたにもかかわらず、セカンドベース上のジャッジを行った件について、改めて怒りを口にした。

 問題のプレーは、21日の中日対ヤクルト戦の5回表に発生。1アウト2塁でスワローズ上田剛史セカンドフライを打ち上げ、2塁手の堂上直倫がキャッチすると、2塁走者の雄平が飛び出してしまう。

 堂上はセカンドに送球し、カバーに入ったショート京田陽太がキャッチ。タイミングは完全にアウトだった。ところが、2塁塁審の今岡審判は1塁を見ており、キャッチする瞬間を見ていなかった。そして、セカンドに目線を向けると、セーフポーズを2回繰り返す。

 この判定に与田監督が激怒。これまで見たことのないような形相で、今岡審判に詰め寄った。結局このプレーリクエストとなり、アウトとなったが、中日側は納得せず、「プレーを見ていない審判がなぜ判定を下すのか聞きたい」とNPBに意見書を提出していた。

 この件について今岡審判は試合後、目線を外していたことについて問われると、「見ていました」と「よそ見」を否定するコメントを行う。しかし、VTRには明らかに目線を外す様子が映っており、「嘘」とも取れる発言に批判が集中し炎上となった。

 そして22日夜、中日の加藤宏幸球団代表が、NPBから「打球判定の確認で1塁塁審を見たため確認が遅れた」と回答があったことを公表。さらに、与田監督が審判に詰め寄ったことについては、「直ちにリクエスト要求するべきだった」と記載されていたという。なお、抗議に行った後にリクエストを要求することはルール上できないことになっている。

 回答を受けた与田剛監督は23日、「見てましたと言っていた方が見てなかったのであれば、それに対してちゃんと答えを出さないと最終的な結論にはならない。我々だけではなくファンも納得しない」と激怒し、今岡審判の「見ていました」という発言を激しく糾弾し、説明を求めた。

 この件については、ネット上でも厳しい意見が寄せられており、「ミスは仕方ないけど嘘をついたことは問題」「VTR検証が認められているのだから、素直に非を認めて検証すれば笑い話で済んだ」との声が。また、「審判の権威を勘違いしている」「説明責任を果たすべき」という指摘も上がっている状況だ。

 「咄嗟のプレーなので、審判にミスが出てしまうことはあります。今岡審判も内心は『やってしまった』と感じ、とりあえず自分の目で見た場面はセーフだったということにしたのでしょう。

 おそらく、アマチュアの場合であれば、タイムを掛け4審判で協議した上で結論を出すものと思われますが、プロはあまりそういうことをしません。本当に『とりあえず』の判定だったように見て取れます。

 誰でもミスはあるので、あまり糾弾はしたくありませんし、ミスした人間の気持ちもわかるのですが、彼らは審判のプロですし…。誤審はともかく、『見ていないものを見た』と言ってしまうのは、流石に擁護のしようがありません。

 あのプレーの時点で、『自分のミスで目を離してしまいました。VTRで検証します』といえば、許してもらえたはず。審判の負担を軽減するための措置でもあるリクエストを使いたくないというプライドは、捨てた方がいい。

 逆に言えば、リクエストという救済措置が用意されているにもかかわらず、適当なジャッジをすることはありえないと言わざるを得ないです」(アマチュア野球審判経験者)

 素直にミスを認めなかった今岡諒平審判の行動と言動が残念でならない。

画像はイメージです