株式会社日本能率協会総合研究所(東京都港区・代表取締役社長:譲原 正昭)は、このたび、高齢者が加齢にともなって直面する様々な「困りごと」に注目し、その困りごとの背後にある「未充足ニーズ」を探索することを目的として、自主企画調査を行いました。

 この調査は、2018年に弊社で実施した「高齢者ライフスタイル構造基本調査2018年」に続く、高齢者60~90歳に着目したレポートシリーズの第2弾です。主に新商品開発に携わる方を対象に、高齢者マーケティングのヒントを届けることを目的として実施致しました。

詳細: http://www.jmar.biz/report/life/2019/03/24.html

困りごと:何かにつかまらないと立ち座りが大変

困りごと:何かにつかまらないと立ち座りが大変

 高齢者ライフスタイル構造基本調査と同様、全国に居住する60歳から90歳までの高齢者を対象に、大規模郵送調査によって回答データを得ています。インターネット調査ではリーチできないインターネット未利用者やITリテラシーの低い高齢者、後期高齢者(75歳以上)のデータを含む、信頼性の高い調査結果です。

 このレポートでは、高齢者が直面する困りごとに対して「何か良い商品やサービスを利用することで解消・改善したい」と考える傾向が高い困りごとを「未充足ニーズが高い困りごと」とみなし、分析を行っています。今回のリリースでは、その結果の一部をご紹介いたします。

■調査結果のご紹介

1. 大規模郵送調査に先立って実施した、高齢者10名に対するパーソナルインタビュー調査により、高齢者が生活の中で直面する「57項目の代表的な困りごと」を導出。

2. 困りごとの内容によって、未充足ニーズの年代別傾向は異なる。たとえば「何かにつかまらないと立ち座りが大変」「長い距離を歩くことがおっくうだと感じる」といった困りごとは、高齢になるほど発生頻度が高まり、その傾向と連動して「何か良い商品やサービスを利用することで解消・改善したい」の割合が高くなる。80代後半で改善意欲は3割を超える。

3. 高齢になるほど発生頻度は高くなるものの、商品・サービスによって解消する意欲が高まらない困りごともある。たとえば「玄関先・ベランダ・庭などの掃除や手入れがおっくうだと感じる」は高齢になるほど徐々に発生頻度が高まるものの「商品・サービスによって改善したい」の割合は年代問わず1割未満である。他には「字を書くとき手が震えたり、力が入らない」といった困りごとに同じ傾向がみられる。

4. 高齢になるほど商品・サービスによる改善意欲が低下する困りごととして「肌のシミ・しわが増えたと感じる」が挙げられる。

■調査概要

調査名 :高齢者未充足ニーズ調査 2019年

調査期間:2019年2月1日2月15日

調査対象:日本能率協会総合研究所が保有する「高齢者6090リサーチモニター」

     (全国に居住する60歳から90歳までの男女)

調査方法:郵送調査

回答者数:2,500名(配布数4,000名、回収率62.5%)

     性別・年齢・エリアに基づき母集団人口構成比に準拠して回収

■調査結果詳細

【調査結果1】

 大規模郵送調査に先立って実施した、高齢者10名に対するパーソナルインタビュー調査により、高齢者が生活の中で直面する「57項目の代表的な困りごと」を導出した。

57項目の代表的な困りごと

【調査結果2】

 困りごとの内容によって、未充足ニーズの年代別傾向は異なる。たとえば「何かにつかまらないと立ち座りが大変」「長い距離を歩くことがおっくうだと感じる」といった困りごとは、高齢になるほど発生頻度が高まり、その傾向と連動して「何か良い商品やサービスを利用することで解消・改善したい」の割合が高くなり、80代後半で3割を超える。

困りごと:何かにつかまらないと立ち座りが大変

困りごと:長い距離を歩くことがおっくうだと感じる

【調査結果3】

 高齢になるほど発生頻度は高くなるものの、商品・サービスによって解消する意欲が高まらない困りごともある。たとえば「玄関先・ベランダ・庭などの掃除や手入れがおっくうだと感じる」は高齢になるほど徐々に発生頻度が高まるものの「商品・サービスによって改善したい」の割合は年代問わず1割未満である。他には「字を書くとき手が震えたり、力が入らない」といった困りごとに同じ傾向がみられる。

困りごと:玄関先・ベランダ・庭などの掃除や手入れがおっくうだと感じる

困りごと:字を書くとき手が震えたり、力が入らない

【調査結果4】

 高齢になるほど商品・サービスによる改善意欲が低下する困りごととして「肌のシミ・しわが増えたと感じる」が挙げられる。

困りごと:肌のシミ・しわが増えたと感じる

■本レポートについて

 今回のリリースでご紹介した「高齢者未充足ニーズ調査 2019年」は有償にて販売しています。本リリースではご紹介できなかった他の困りごとについても、有償版では詳細な分析を行っています。詳しくは下記までお問い合わせくださいますよう、お願い申し上げます。

※本リリースに関するお問い合わせにつきましても、下記までお願い申し上げます。

【レポート販売のご案内】

◆アウトプット

【高齢者未充足ニーズ調査 2019年】

(1) 調査報告書(冊子、A4版・132ページ):2019年3月発行

(2) 集計表(電子データ、性別・年齢別/家族別/経済別/他 クロス集計表一式):2019年3月発行

  ◇集計表にないクロス集計をご希望の際は、オーダーメイド集計にてお承りいたします。【都度お見積りさせていただきます】

  ◇ローデータ(Excelファイル)は別売りとなります。

   【一式15万円(税別)】

【生活の中の困りごとインタビュー】

(3) 調査分析レポート(冊子、A4版・41ページ):2019年3月発行

※弊社は、本調査にご参加・購入いただいた企業(法人・個人)以外には、成果物を提供いたしません。ただし、本調査を告知するための限定的な利用、及び発刊から一定期間経過後はこの限りではありません。

※本調査の成果物のご利用はご参加・購入いただいた企業(法人・個人)の内部でのご利用のみに限らせていただきます。

◆調査購入のご案内

 本調査は、弊社自主企画による調査に複数企業に参加・購入いただく方式で実施いたします。

【高齢者未充足ニーズ調査 2019年】【生活の中の困りごとインタビュー】セット価格

 ・定価700,000円(税別) ・MDBメンバー価格660,000円(税別)

【高齢者未充足ニーズ調査 2019年】のみ

 ・定価600,000円(税別) ・MDBメンバー価格580,000円(税別)

【生活の中の困りごとインタビュー】のみ

 ・定価200,000円(税別) ・MDBメンバー価格180,000円(税別)

【株式会社日本能率協会総合研究所】

 株式会社日本能率協会総合研究所は、お客様の課題解決を使命とする日本能率協会グループの調査・研究機関として、専門性に裏打ちされた確かなリサーチを提供しています。民間企業や大学、公共機関のお客様に、インターネット調査、紙媒体(郵送・FAX)調査など、さまざまなリサーチを長年ご利用いただいております。

《本件についてのお問い合わせ先》

株式会社日本能率協会総合研究所

経営・マーケティング研究部

担当 : 土井

TEL : 03-3578-7607

FAX : 03-3578-7614

Email: info@jmar.biz

105-0011 東京都港区芝公園3-1-22

※本件引用の際は、お手数ですが、上記あてに掲載紙をご送付ください。

困りごと:何かにつかまらないと立ち座りが大変