かつてプレミアリーグで活躍した名物レフェリーのマーク・クラッテンバーグ氏が、波紋を呼んでいるマンチェスター・Uのオーレ・グンナー・スールシャール監督の発言についての自身の見解を述べた。23日にイギリス紙『デイリーメール』が伝えた。

 マンチェスター・Cとのダービーマッチを目前に控えたスールシャール監督は、「(選手たちに)彼らは君たちの足首やかかとに襲いかかってくるだろう、と警告した。私たちに簡単にはカウンターアタックをさせないだろうが、その場面でファウルをすることに疑いの余地はない。彼らは多くの選手に攻撃参加させるので、より高い位置でこっちの攻撃を止めようとするはずだ」と発言し、相手の守備方法について牽制した。

 これに対してマンチェスター・Cペップ・グアルディオラ監督は、「彼はそんなことを言ったのかい?65〜70%のボール保持率の中で、どうすれば我々にそんなマネができるんだ?」と反論した。

 だが、クラッテンバーグ氏はスールシャール監督の意見を支持。「彼はシティがポゼッションを失ったときにプレイを中断するために戦術的にファウルを用いると言ったが、それは正しい。ボールを失ったときに彼らは(ディフェンスライン裏の)広大なスペースが危険に晒される。特に、(マンチェスター・Cのブラジル代表MF)フェルナンジーニョはそれらのファウルの主犯だ。だがそれはすべてのチームに当てはまることで、ユナイテッドの場合も(セルビア代表MF)ネマニャ・マティッチが可能な限りの手段で相手の攻撃を中断する」

 さらにレフェリーとしての目線からも今回の舌戦に触れた同氏は、「レフェリーとして言わせてもらえば、(主審予定のアンドレ・マリナーは)試合前のコメントを一切無視するだろう。それらは試合をどのようにコントロールするかには一切関係ない。マンチェスター・ダービーは、リヴァプールとユナイテッドの一戦に比べたら、試合を裁くのは簡単だと思う」とレフェリーの中立性の重要さを強調した。

2015年のマンチェスター・ダービーを担当したクラッテンバーグ氏 [写真]=Getty Images