TOKYO MX地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。4月10日(水)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、明治大学大学院 教授の野田稔さんが、人手不足を解消するために必要なことについて、自身の見解を述べました。

有効求人倍率に“格差”

東京商工リサーチは、2018年度の人手不足関連倒産が前年度比28.6%増の400件となり、2013年度に調査を始めて以来、最多だったと発表しました。
要因別の内訳では、代表者や幹部役員の死亡などによる後継者難の倒産が7.6%増の269件で最多。次いで、人手の確保が難しくなって事業継続に支障が生じた求人難がおよそ2.6倍の76件、人件費高騰がおよそ2.1倍の30件、従業員の退職が38.8%増の25件と続きました。

野田さんは、人手不足の現状について、有効求人倍率の話を引き合いに解説します。例えば、建設業は6.18倍で、企業が6人求人しても1人しか応募が来ない状況だとか。そして、中小企業では9.91倍とさらに深刻な状況の一方、従業員数5,000人を超える大手企業は0.37倍と、業種や企業の規模によって違いがあるようです。

2018年の日本の人口はおよそ1億2,649万人と10年で約159万人減少しています。今後も年々人口減少は進み、2100年にはおよそ4,959万人で高齢化率も41%になると見られているだけに、野田さんは「どうにもならない人手不足が構造的に起こっている。現在、まだそのとば口なのに、既にこうなっているのは抜本的に働き方を変えないと駄目になる」と指摘します。


◆人口減&高齢化加速に「本気で取り組まないと」

野田さんは、人手不足を解消するためにすべきこととして「高い価格でも商品を買ってくれるよう、付加価値を高めること」「ホワイトカラーの生産性を上げて製造コストを圧縮すること」「国際競争力を付けて人件費の底上げをすること」の3つを挙げます。

そうすることで、外国から優秀な人材が集まることにも繋がるとし「(人手不足に対応するには)女性の活用はもちろんのこと、能力があるのに死蔵していた高齢者の再活性化など総力戦。本気で取り組まないと、部分的なやり方では日本は沈没してしまう」と語気を強めます。

MCの堀潤は「日本の技術は世界に誇れる名立たるものだったが、それが落ち込むと同時に経済も失速していったと思う」とコメント。今後の成長を担う産業について問われた野田さんは「全ての産業に高い付加価値を生み出す可能性がある」と未来の可能性に期待を寄せました。

◆中高年に“学び直しのススメ”

野田さんが50代以上の転職者が増えている現状を紹介すると、メンタルトレーニング上級指導士の田中ウルヴェ京さんは、「人生100年時代」と前置きし、50、60代の“学び直し”の重要性を説きます。「経験者と若手が一緒に、クリエイトしながら経験値を高めていくことができる。50代以上の人たちの一人ひとりが、常に学び続けるという感覚を持つべき」と提言します。


堀は40代ながら、「今の仕事じゃないことをやろうと思ったときに、何をやろうかと考え、今から始めている」と打ち明け、「(学び直しは)次の自分の人生を作っていくことになる」と述べていました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイトhttp://s.mxtv.jp/morning_cross/

「日本は沈没してしまう…」人手不足関連倒産3割増 識者が警鐘