19ゴールで4位 プレミア、リーガに続く3リーグ目の栄冠を狙う

 イタリア王者ユベントスはすでに5試合を残してリーグ優勝を決めているが、今季加入のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは休養を欲せずに、残り試合への出場を直訴しているという。イタリア紙「トゥット・スポルト」が報じている。

 ユベントスは先週末のフィオレンティーナ戦に2-1で勝利し、5試合を残す最速タイ記録の優勝を決め、セリエAで前人未到の8連覇を達成した。すでにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)とコッパ・イタリアで敗退しているだけに、シーズン残りの5試合は完全な“消化試合”と呼ばざるを得ない状況にある。

 そのためユベントスは、疲労を溜めていたり負傷を抱えている選手には休養を与えることができ、若手に出場機会を与えることも可能だ。ロナウドもまた、3月の代表戦で負傷し、今月10日のCLアヤックス戦にギリギリの治療で間に合わせた経緯があるだけに、その対象になっても不思議ではない。しかしロナウド自身は、残り試合も出場する意向を示しているという。

 その理由が、得点王のタイトルへの欲求だという。すでにプレミアリーグリーガ・エスパニョーラセリエAを制した史上初の選手になっているが、その3つのリーグすべてで得点王を達成する記録もかかっている。プレミアでは2007-08シーズンにマンチェスター・ユナイテッドで31ゴールを奪って得点王を獲得。リーガではレアル・マドリードのエースとして10-11、13-14、14-15シーズンに3度得点王に輝いている。

 第33節終了時点の今季セリエAの得点ランキングは、サンプドリアの元イタリア代表FWファビオ・クアリアレッラが22ゴールで首位。ACミランポーランド代表FWクシシュトフ・ピオンテクと、アタランタコロンビア代表FWドゥバン・サパタが21ゴールで続く。ロナウドは19ゴールの4位で、上位との差を残り5試合で逆転しなければならない。

 ユベントスとしても、残りのシーズンにかかる記録はロナウドの得点王くらいとなっているだけに、チームを挙げてサポートする可能性は高い。果たしてロナウドは、イタリアで「カポ・カンノイエーレ」と呼ばれる得点王のタイトルを、加入初年度にして獲得することができるだろうか。(Football ZONE web編集部)

ユベントスFWクリスティアーノ・ロナウド【写真:AP】