24日に行われたコッパ・イタリア準決勝セカンドレグのミランvsラツィオで、ミランのMFティエムエ・バカヨコとMFフランク・ケシエがラツィオサポーターから再び人種差別を受けた。

ミランのホーム、サン・シーロで行われた今回の一戦。試合前のウォーミングアップ中に、ラツィオサポーターからバカヨコとケシエが人種差別を受けたという。ラツィオサポーターはバカヨコに対し「このバナナはバカヨコのもの」という歌を歌い、ケシエに対しては試合中に口笛を吹くなどして挑発。

ラツィオサポーターがここまでこの2人を敵視するのには訳があり、今月13日に行われたセリエA第32節ラツィオ戦で、試合前からSNS上で相手DFフランチェスコ・アチェルビと舌戦を繰り広げていたバカヨコは、試合後に同選手とユニフォーム交換した後、ケシエとともにミラニスタが陣取るゴール裏でアチェルビをからかうかのようにそのユニフォーム掲げた。

これがラツィオサポーターの逆鱗に触れ、2人はラツィオサポーターの標的に。しかし、これと人種差別とは全くの無関係だ。

イタリアではユベントスのモイゼ・ケアンやナポリのカリドゥ・クリバリが人種差別の被害に遭っており、イングランドでもまた、マンチェスター・シティラヒーム・スターリングをはじめとする黒人選手が同様の対象になるなど、ヨーロッパ全体で人種差別が横行してしまっている。

イタリアサッカー連盟(FIGC)は現在、ラツィオサポーターの人種差別発言について調査を進めているという。

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