ヴォルフスブルクは25日、ヤング・ボーイズからスイス代表DFケビン・ムバブ(24)を完全移籍で獲得したことを発表した。背番号は「19」に決定。契約期間は来季から2023年6月30日までの4年となる。

DRコンゴにルーツを持つムバブは、スピードと対人守備、攻撃センスに長けた右サイドバック。また、184cmの恵まれた体躯と戦術理解度を武器にセンターバックや左サイドバックでもプレー可能なユーティリティー性も売りのひとつとしている。

2012年に母国のセルヴェッテでプロデビューを飾ったムバブは、翌年にニューカッスルに移籍。同クラブでは出場機会に恵まれず、レンジャーズヤング・ボーイズへの武者修行を経験。その後、2017年にはレンタル先だったヤング・ボーイズに完全移籍し、在籍期間に公式戦93試合に出場し5ゴール15アシストの数字を残している。

また、スイスの世代別代表の常連だったムバブは昨年9月に行われたUEFAネーションズリーグアイスランド代表戦でフル代表デビュー。ここまで通算3試合に出場している。

ヴォルフスブルクの今夏最初の補強選手となったムバブは、クラブ公式サイトを通じて新天地での意気込みを語っている。

ブンデスリーガでの新しい挑戦と冒険をとても楽しみにしているよ。ヴォルフスブルクの環境は自分がフットボーラーとして更なる高みに成長していくうえで理想的な環境だと思っているよ」

また、ムバブは2015年1月に自動車事故によって20歳の若さで逝去したベルギー人MFジュニオール・マランダの背負った背番号19を着用することに関して、「もちろん、19番を着用するという意味を理解しているよ。この番号はジュニオール・マランダが背負っていた番号だ。この番号を身につけられることはとても名誉なことだと思っているし、この番号に相応しいプレーヤーであるということを示すために全力を尽くしたい」と語っている。

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