■テキサスの岩陰遺跡で見つかったヒトの糞石の中に、ガラガラヘビの牙が見つかる
■糞石から見つかった事実は、1500年前の狩猟民がガラガラヘビを食べた確証
■この地域ではヘビを食べることは一般的でなく、儀式目的でまるごと食べた可能性がある
いにしえの勇者、強すぎ。
1500年前のヒトの糞の化石である糞石から、ガラガラヘビのものと思われる牙が発見された。
テキサス、ロウアーペコス・キャニオンランドの岩陰遺跡からは、多くの糞石が見つかっていて、調査が進められていた。糞石の質と多さから、この場所は古代のトイレだったと考えられている。
研究は「Journal of Archaeological Science:Reports」で発表された。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2352409X18306849#!
糞石の調査はエキサイティング!
かつて人の営みの中心は「食料の確保」だった。そのため当時の人々の食事からは、多くの情報が得られる。
糞石が発見された1500年前当時のテキサスは、乾燥した気候だったために食べ物はとても貴重だった。よて、ガラガラヘビでさえ貴重な食料だった可能性もあるのだ。
しかし牙まで丸呑みとは、一体どういう背景があったのだろうか。
ガラガラヘビは食用ではなく儀式用か
研究者たちは、糞石の分析から、ガラガラヘビを丸ごと食べたのは儀式目的ではないかと考えている。糞石には他の食物も含まれていたので、この糞石の持ち主は飢えていたわけではないのだ。
この勇者が食べた際は、皮や尻尾のガラガラは取り除かれ、火にかけられて調理されていただろう。
また、ペコスの岩絵に蛇がよく描かれていることから、何らかの宗教的意味合いをもっていた可能性もある。
糞石から牙が見つかるなんてどういうこと?と思ったが、宗教儀式のためにガラガラヘビを飲み込んでいたのなら、納得できる。それにしてもガラガラヘビの牙をも恐れなかった古の勇者は相当強い。そんな勇者に盛大な拍手を送りたい。
referenced: ZME Science / written by SENPAI
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