連続テレビ小説なつぞら
NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~

第4週「なつよ、女優になれ」 22話(4月25日・木 放送 演出・田中正)視聴記録
なっちゃんのままでいてはだめなんですか」(天陽)
「白蛇伝説」の稽古がはじまったが倉田先生はなつの芝居に厳しい。「魂がない」と言うと、舞台美術制作のため見学していた天陽が「魂なんてどこに見えるんですか」と問う。
すわ喧嘩がはじまるのか、と思ったら、天陽の「なっちゃんのままでいてはだめなんですか」という意見を先生は肯定。創作物である役の魂や気持ちなんてない、「自分の気持ちや自分の魂をつかって演じるしかないんだ」と語る。
実際、演劇をやってる雪次郎すら「自分らしく演じるなんて一番むずかしいんじゃないか」と悩んでいるにもかかわらず、夕見子は「俳優修業」を読んで演技の真髄を理解している様子だ。
悩んだすえ、なつは、自分の感情を込めて演じてみると、へたなりに手応えが……。

誠実なドラマだなと思う。ただ、問題は、視聴者の誰もが夕見子みたいにはなれないということである。そもそも「俳優修業」を読んでいる視聴者なんて1%もいなそうだ。これ機会に売れたらすごいとは思う。昔、小栗旬カミュの「カリギュラ」(07年)をやったとき(今度、菅田将暉がやるそうだ)、神保町の古書店で「カリギュラ」の戯曲の古書が突如として売れたという伝説があるくらいで、そうなったら面白い。「なつぞら」にスタニスラフスキーが出てきたことで、鴻上尚史がそれについて解説コラムを発表していたので、ちょっとは売れてると思いたい。もしかしたら鴻上さんの演劇本が売れてしまっているかもしれない。

「俳優修業」どころか演劇をやっている人も視聴者には少ないだろうから、このエピソードがピンとこない人もいると思う。それでも書く。その心意気やよし。なにしろここは、ものづくりとは何かについてちゃんと向き合っている部分で、とても大事なことだから、ここを省かないことに作家の誠意を感じる。たくさんの人に受けようと思ったら、ここは省くのが賢明であろう。よく、ものづくりのドラマに過程が省かれ成功しか描かれていないという批判が出るが、本気で省かなかったらこのエピソードになるのだ。ものづくりとは簡単に理解できることや盛り上がることや楽しいことばかりじゃない。地味で退屈で理解しがたいことも必要なのだ。

柄本佑の芝居を見ていると、先日、昼の情報番組に出ていて「柄本家のゴドー」という柄本明の演出で佑と時生兄弟が「ゴドーを待ちながら」を演じたときのドキュメンタリーが紹介されていて、柄本明が「具体具体具体」とセリフの言葉をいかに具体化するかを要求していたことを思い出す。柄本佑のセリフは理屈を具体的にしようと努力しているように感じる。

なっちゃん いや よっちゃん
おはよう日本 関東版」、最近、お天気担当の檜山靖洋アナのキャラが立ってきて注目なんですが、高瀬耕造アナも安定の楽しさ。この日は、プロの俳優がアマの演技をするところの面白さを語ったあと、「なっちゃん いや よっちゃん」と、よっちゃんに注目していることをアピール
いま、全国的によっちゃんに注目が集まっている。
よっちゃん(富田望生)はなつ以上になし崩し的に演劇部に入ったが、役を演じるわけでもなく裏方をやっている。なぜかないがしろにされがちに描かれているが、逆にそのせいで応援されている。彼女特有のキャラをみごとに生かして愛されているのだ。

第4週「なつよ、女優になれ」(4月22日・月〜 演出・田中正)あらすじ
泰樹と剛男の仲違いがきっかけで、演劇を始めたなつ。いざ入部すると演劇部の練習はとても厳しく、酪農との両立も難しくなっていく。さらに、顧問の倉田先生は、物語の重要な役をなつに与える。慣れないセリフに苦心するなつに、倉田は何度も何度もダメ出しを続ける。ある日、舞台美術を手伝いに来た天陽(吉沢亮)は、部室で落ち込んでいるなつを目にする。なつを追い詰める倉田に天陽が食ってかかると、倉田は思わぬことを打ち明ける。

第24回(4月27日・土 放送)あらすじ
泰樹(草刈正雄)と天陽(吉沢亮)が会場にこないまま、なつ(広瀬すず)たちの演劇の幕が上がったこれまでの練習の成果を発揮すべく、必死に演じるなつ。終盤を迎えたそのとき、背後の扉が開き、泰樹と天陽が会場に現れた。なつの演じる姿を見ながら泰樹は、天陽の家であった出来事について思い出す。終演後、楽屋を訪れた天陽から、最初から見ていなかったことを知らされるなつ。何があったのかたずねるなつに、天陽は…。
に「なつぞら」詣でに行ったらお土産としてゲットしたい。 

登場人物とキャスト 登場順
奥原なつ 広瀬すず 幼少期 粟野咲莉…主人公。戦争で父母を亡くし、兄と妹と別れ、剛男に連れられて北海道に引き取られてきた。生活を保障してもらう代わりに酪農の手伝いをする。父の描いた家族の絵を大切にもっている。生きるために感情を押し殺してきたが、柴田家、とりわけ泰樹と触れ合うことで、素直に感情を出せるようになっていく。これからは酪農の時代だと考え、十勝農業高校で学んでいる。演劇部に入る。
佐々岡信哉 工藤阿須加 幼少期 三谷麟太郎…空襲のとき、なつを助ける。
柴田剛男 藤木直人…柴田家の婿養子。なつの父の戦友で、戦災孤児となったなつを十勝に連れて来た。妻を「ふじこちゃん」と呼ぶときがある。1955年時点では音問別農協組合で働いている。
柴田富士子 松嶋菜々子…剛男の妻。開拓で苦労してきたので、ひとに優しい。
柴田照男 清原翔(13 回から) 幼少期 岡島遼太郎…柴田家長男。搾乳をさせてもらえない代わりに薪割りを頑張っていたが、なつが来たことを機にようやく搾乳させてもらえた。
柴田夕見子 福地桃子(13回から)幼少期 荒川梨杏…柴田家長女。牛乳嫌い。同い年のなつに嫉妬を覚えたが、剛男に説得されてなつを受け入れる。勉強ばかりして家の手伝いを全然しない。
柴田明美 平尾菜々花(13回から) 幼少期 吉田萌果…柴田家次女。
柴田泰樹 草刈正雄…柴田家当主。頑固者で幼いなつにも容赦なく厳しく接するが、意地悪ではなく、彼の人生哲学に基づいたもの。他人に頼らず己の力で人生を切り拓くことを心情としている。甘いものが好き。
奥原咲太郎 幼少期 渡邉蒼…なつの兄。タップダンスが得意で、米兵にかわいがられていた。孤児院にいる。
奥原千遥 幼少期 田中乃愛…なつの妹。親戚に引き取られている。

2回
焼け跡にいたおばあさん北林早苗…情にほだされなつたちに食べ物を分ける。演じている北林は朝ドラ第1作め「娘と私」の娘・麻里の少女時代役を演じた。
戸村悠吉小林隆…柴田牧場で働いている。貧しい開拓団の八男に生まれ、幼い頃に奉公に出され、泰樹に世話になった恩を感じて尽している。
戸村菊介音尾琢真…悠吉の息子。嫁募集中。

4回
小畑とよ 高畑淳子…帯広在住。泰樹の昔なじみ。口の減らない元気な人。
小畑雪之助 安田顕…とよの息子。菓子店・雪月の店主。菓子作りに情熱を注ぐ。
小畑妙子 仙道敦子…雪之助の妻。
小畑雪次郎 山田裕貴(13回から登場) 幼少期 吉成翔太郎…雪之助、妙子の長男。十勝農業高校に通っている。演劇部

5回
山田天陽 吉沢亮 幼少期 荒井雄斗…音問別小学校でなつと同級生になる。東京からやって来た。馬が好き。農業をしながら絵を描いている。
大作 増田怜雄…音問別小学校の生徒。
実幸 鈴木翼…音問別小学校の生徒。
さち 伍藤はのん…音問別小学校の生徒。
山田正治 戸次重幸…天陽の父。東京から北海道にやって来たが土地が悪く、農業ができず、郵便局で働いている。泰樹の協力を得て、土地を蘇らせる。

8回
山田陽平 市村涼風…天陽の兄。絵がうまい。

9回
なつの父 内村光良日本橋で料理人をしていた。絵が上手。家族のことを思いながら戦死した。

10回
花村和子 岩崎ひろみ…音問別小学校の教師。 
校長先生 大塚洋…音問別小学校校長先生
山田タミ 小林綾子…天陽の母。

13回
居村良子 富田望生…十勝農業高校の生徒。
村松 近江谷太朗…十勝農業高校の先生。
倉田隆一 柄本佑…十勝農業高校の国語の先生。

14回
田辺政人 宇梶剛士…音問別農協組合組合長。農協で一手に酪農事業をとりまとめ十勝を酪農王国にしたいと考えている。 

村松…柴田牧場と長い付き合いのあるメーカーの人物。奥様封筒をもってくる。

19回
門倉努 板橋駿谷 …十勝農業高校の番長。クマとサケを争った逸話をもつ。
高木勇二 重岡漠 …十勝農業高校演劇部メガネ
石川和男 長友郁真…十勝農業高校演劇部
橋上孝三 山下真人…十勝農業高校演劇部


21回
太田繁吉 ノブ(千鳥)…十勝農業高校の教師。ヤギのチーズは牛より「クセがすごい」と言う。


脚本:大森寿美男
演出:木村隆文 田中正ほか
音楽:橋本由香利
キャスト広瀬すず 松嶋菜々子 藤木直人 岡田将生 比嘉愛未 工藤阿須加 吉沢亮 安田顕 仙道敦子 音尾琢真 戸次重幸 山口智子 柄本佑 小林綾子 高畑淳子 草刈正雄ほか
語り:内村光良
主題歌:スピッツ「優しいあの子
題字:刈谷仁美
タイトルバック:刈谷仁美  舘野仁美 藤野真里 秋山健太郎 今泉ひろみ 泉津井陽一
アニメーション時代考証:小田部羊一 
アニメーション監修:舘野仁美
アニメーション制作:ササユリ 東映アニメーション

制作統括:磯智明 福岡利武
(木俣冬)