28日、明治安田生命J1リーグ第9節の横浜F・マリノスvs鹿島アントラーズ日産スタジアムが行われ、2-1で横浜FMが逆転勝利を収めた。

“平成最後”のJリーグ開催。1993年の開幕時からトップリーグに在籍し、「オリジナル10」としてJ2への降格がない2チームが相見えた。

ホームの横浜FMはGK朴一圭がケガから復帰。左サイドバックにサンフレッチェ広島から期限付き移籍中の和田拓也がリーグ戦初先発となった。一方の鹿島は右サイドバックに永木亮太が入り、三竿健斗がボランチでリーグ戦今季初先発。2トップに入った伊藤翔は古巣対決となる。

最初に決定機を迎えたのはアウェイの鹿島。8分、カウンターからCKを獲得。右CKから永木がクロスを上げると、ボックス中央で犬飼がヘッド。しかし、シュートはクロスバーに阻まれてしまう。横浜FMはそこからカウンター。マルコス・ジュニオールが前線にロングボールを送ると、高く跳ねたボールを仲川が競りに行くが、安西がなんとか処理をしてピンチの芽を摘む。

攻め込む鹿島は11分、レオ・シルバが相手陣内でボールを奪うと、白崎のスルーパスに反応した安西がボックス内に侵入。最後はGK朴一圭の股間を抜くシュートを決め、鹿島が先制する。

前節の北海道コンサドーレ札幌戦と同様に早々に先発してしまった横浜FMだが15分、ボックス手前左で縦パスを受けた天野がグラウンダーのアーリークロスを入れる。ファーサイドに仲川が詰めるが、手前で犬飼がなんとかクリアする。

横浜FMは24分、中盤で喜田がボールを奪うと仲川へ。仲川は前線へスルーパスを送ると、マルコス・ジュニオールが抜け出しボールに触れるも、鹿島ディフェンスに対応されてシュートは打てない。26分にはボックス内の三好に縦パス。しかし、鹿島がしっかり対応しシュートは力なくセーブされる。

29分には右サイドでパスを受けた三好がドリブルでカットイン。仲川がボックス内でワンツーを仕掛け、最後は三好が右足でシュートを放つも、戻った安西がブロックし、ゴールは許さない。

33分には、スルーパスが流れたところをGKクォン・スンテが取りに行くと、遠藤が猛然とプレス。ボールを奪うも、体勢が悪く、味方には繋げない。38分には右サイドでボールを受けた三好が前線へ縦パス。ボックス内で受けようとした天野が永木に倒されたかに見えたが、ノーファウルの判定となる。

42分、横浜FMはボックス手前右でFKを獲得。これを天野が直接狙うも、ボールはわずかに枠の上に外れる。

鹿島の1点リードで迎えた後半、追いつきたい横浜FMが前半以上にポゼッションを高めて攻勢に出る。攻め続けながらもフィニッシュまで行けない横浜FMだが、徐々にゴールの匂いを醸し出す。

すると迎えた69分、喜田が相手陣内でパスカット。このボールを三好に送ると、三好からのパスを受けた仲川がボックス内右から左足でシュート。これが決まり、横浜FMが同点に追いつく。

追いつかれた鹿島は安部に代えてレアンドロを投入。すると76分にチャンスを迎える。カウンターを仕掛けると、縦パスに反応した土居が中央へクロス。このボールは流れるが、レアンドロが中央へ折り返したボールを駆け上がった三竿がダイレクトシュート。しかし、GK朴一圭がしっかりとセーブする。

81分には横浜FMが決定機。広瀬からのスルーパスに反応した遠藤が、ボックス内に侵入すると左足でシュート。しかし、戻った犬飼がブロックする。

82分、ハーフウェイライン付近で広瀬が浮き球のパスを送ると、上手くディフェンスラインを突破したマルコス・ジュニオールが犬飼のブロックにあいながらもシュート。GKクォン・スンテのニアサイドを抜けたボールはネットを揺らし、横浜FMが逆転に成功する。

失点した鹿島はここから攻勢に出る。しかし、なかなか上手くいかず。横浜FMは88分に、遠藤、マルコス・ジュニオールとボックス内でつなぎ、最後は仲川が同点ゴールと同じ形からシュートも、左ポストを叩く。

鹿島アディショナルタイムでも攻め込むと、アディショナルタイム4分にビッグチャンス。左サイドからのグラウンダーのクロスが流れると、最後は犬飼がフリーで飛び込むが、シュートは枠の上。結局そのまま試合は終了し、2-1で横浜FMが逆転勝利を収めた。

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