明治安田生命J1リーグ第9節のヴィッセル神戸vs川崎フロンターレが28日にノエビアスタジアム神戸で行われ、2-1で川崎Fが勝利した。

ここまで3勝1分け4敗で11位につける神戸(勝ち点10)と、3勝4分け1敗で7位につける川崎F(勝ち点13)が激突した。フアン・マヌエル・リージョ前監督から吉田孝行監督への指揮官交代を決断して初陣となった前節の浦和レッズ戦を0-1で敗れ、リーグ戦3連覇中の神戸は、その一戦から先発メンバーを2人変更。先日、SNSで今節欠場を報告していたルーカス・ポドルスキウェリントンに代えて、アンドレス・イニエスタダビド・ビジャが復帰した。

一方、前節の湘南ベルマーレ戦を2-0で勝利し、リーグ戦初の連勝を飾った川崎Fは、その一戦から先発メンバーを3人変更。奈良と阿部、家長に代えて舞行龍、長谷川、齋藤をピッチに送り込んだ。齋藤はリーグ戦初先発となった。

ポゼッションスタイルを掲げる両者の一戦。試合は前線からプレッシャーをかけ合い、互いにボール保持を許さない。そんな中、ホームの神戸は12分、右サイドからの西のクロスを古橋がボックス手前に落とし、山口がミドルシュート。無回転の強烈な一撃だったが、わずかにゴール左外へと外れた。

ヒヤリとする場面を迎えた川崎F。しかし15分、今シーズン加入した右サイドバックが華麗なFKで今シーズン初ゴールを記録する。ボックス右手前でFKを獲得すると、キッカーの馬渡が右足を振り抜く。壁の横をすり抜けたボールは、右ポストに当たってゴールに吸い込まれた。

先制点を奪われた神戸は、アンドレス・イニエスタを起点とした攻撃でボックス付近まで侵攻するが、川崎Fのプレスバックを含めたコンパクトなディフェンスに苦戦。川崎Fが徐々にボールを握り始める。その川崎Fは34分、田中のスルーパスを受けた長谷川がボックス左から切り返し、右足でシュート。これが枠を捉えるも、GKキム・スンギュに弾かれた。

川崎Fはそれでも37分に追加点。田中のパスを受けた齋藤が敵陣中央でドリブルからスルーパス。ボックス内に走り込んだ知念のシュートはGKキム・スンギュに弾かれたが、こぼれ球を小林がプッシュした。エースのリーグ戦初ゴールでリードを2点に広げる。

後半に入ってもペースを握る川崎Fは61分、馬渡からの左CKをニアサイドで小林が頭で逸らす。最後はゴール前左の知念が収め、体勢を崩しながらも左足を振り抜くも、左サイドネットに嫌われた。

神戸の強めた攻勢にも落ち着いて対応し続ける川崎Fは69分、中盤でボールを持った田中が縦パスを入れて、自身はゴール前へ。最後は齋藤がボックス右外から浮き球をゴール前に送り、田中が頭で合わせたが、GKキム・スンギュの正面に飛んでしまう。

1点を返したい神戸は、途中出場の郷家、三田が積極的に攻撃に絡み、流れを変えようと試みる。すると78分、三田の縦パスをダビド・ビジャが落とし、敵陣中央のアンドレス・イニエスタが相手を引きつけてボックス左へラストパス。走り込んだ郷家がダイレクトで右足を合わせるも、ボールは惜しくも左サイドネットに。

徐々に川崎Fを押し込み始めるも、ゴールが遠い神戸。それでも82分、ボックス右外のアンドレス・イニエスタが左足でクロスを送る。ここは飛び出したGKチョン・ソンリョンに弾かれたが、こぼれ球をボックス内で拾った郷家がGKチョン・ソンリョンを引きつけて中央へラストパス。最後は古橋が落ち着いてゴールに蹴り込んだ。

1点差に詰め寄った神戸はその後も最後までゴールを目指したが、割り切った川崎Fを崩し切ることができず、試合終了。2-1で勝利した川崎Fが今シーズン初のリーグ戦3連勝を飾った。一方の神戸は、これでリーグ戦4連敗となった。

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