明治安田生命J1リーグ第9節のジュビロ磐田vs北海道コンサドーレ札幌が28日にヤマハスタジアム(磐田)で行われ、2-1で札幌が勝利した。

ここまで1勝3分け4敗で16位に沈む磐田(勝ち点6)と、4勝4敗で8位につける札幌が相対した。前節の名古屋グランパス戦を0-1で敗れ、ミッドウィークYBCルヴァンカップガンバ大阪戦にも敗れ、第7節の清水エスパルスとの静岡ダービー以降、公式戦3連敗中の磐田。公式戦4試合ぶり白星に向けて、前節の名古屋戦から先発メンバーを1人のみ変更。出場停止のロドリゲスに代えて大久保を起用した。

一方、前節の横浜F・マリノス戦を3-0で勝利し、公式戦4連勝と絶好調の札幌は、その一戦から同様の先発メンバーをピッチに送り出した。

下降線をたどる磐田と、上昇気流に乗る札幌の対照的な両者の一戦。試合は札幌がその好調ぶりを披露するかのように早い時間帯に先制する。6分、チャナティップのパスを敵陣中央右で受けた進藤が、ボックス右にスルーパス。走り込んだアンデルソン・ロペスが対峙したDFを切り返しから上手くかわし、左足でゴール左上へと突き刺した。

出鼻を挫かれた磐田は19分、右CKからチャンスを迎える。キッカーのエレンはショートコーナーからのパス交換からボックス左外から左足でグラウンダーのクロスを供給。これが混線地帯を抜け、ゴール左にボールが向かうも、GKク・ソンユンに素早い反応で防がれた。

その後、徐々に磐田が流れを引き寄せ始める中、前半終盤に札幌にアクシデントが起こる。38分、アンデルソン・ロペスがドリブルを試みると、勢い余り、山田と衝突。このプレーで足を痛め、荒野との負傷交代を余儀なくされる。

急な事態に見舞われた札幌だったが、前半アディショナルタイム2分、右CKを獲得すると、キッカーの福森が左足でファーサイドにボールを送る。進藤が大南に競り勝って頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。

後半に入ると、追いつきたい磐田が攻勢を強める。63分、右サイドでパスを受けた小川がアーリークロスを供給。中央でフリーになった川又が頭で合わせるも、GKク・ソンユンに正面でキャッチされる。

一方、3点目を奪い、試合を決定づけたい札幌も直後に決定機。福森の縦パスを受けたチャナティップがボックス左の位置で細かいステップから右足を振り抜く。しかし、これが右ポストに嫌われてしまい、ゴールとはならない。

終盤に差し掛かるにつれて磐田が徐々に押し込み始める。しかし、そんな中で磐田に不運のアクシデント。73分、上原の右CKにファーサイドの川又がダイビングヘッドを試みようと飛び込む。すると、この勢いのまま川又は右ポストに身体をぶつけてしまい、立ち上がることができず。プレー続行不可能となり、荒木と途中交代となる。

嫌な空気が漂う磐田。それでも83分、右サイドでボールを持った松本が縦への仕掛けからグラウンダーのクロスを供給する。ここに走り込んだアダイウトンが右足を合わせると、一度はGKク・ソンユンに弾かれたが、もう一度、アダイウトンが押し込んで、1点差に詰め寄った。

追いつきたい磐田は、札幌にチャンスを作られながらも猛攻。後半アディショナルタイム1分には左サイドを抜け出した途中出場の荒木がボックス左に侵攻し、シザースフェイントから右足を振り抜く。完全に相手のタイミングを外したが、ボールは無情にもゴール右外に。

その後も磐田は、山田がクロスからシュートを放つなど、最後までゴールに迫ったが、1点が遠く試合終了。2-1で逃げ切った札幌が今シーズン初のリーグ戦3連勝を飾った。一方、磐田は公式戦4連敗となった。

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