声が変わると人に与える印象が大きく変わります。ちょっとしたコツでにいい声になるトレーニングをご紹介します。
少し長い説明になりますが是非お試しください。
■いい声を出すために必要な3つのこと
1. 空気を入れて腹式呼吸
多くの人は胸式呼吸で話をしていますが、浅い呼吸ではいい声は出ません。腹式呼吸で話すと声がエネルギッシュになり、理想の自分の声を作りやすくなります。
腹式呼吸トレーニング
1.背中を壁につけて立つ。足は肩幅程度に開き、上半身はリラックス。片手はお腹に添える。
2.口から息を「フゥー」と吐きながら、お腹をゆっくりへこませる。腹筋をギリギリまで縮め、息を吐き切る。
3.鼻から息を一気に吸い込む。このとき腹筋を使い、お腹を膨らませる。
4.慣れてきたら3→2の順で吸うところから始める。
2. 声を共鳴させる
声を出す時、肺に送り込んだ空気を吐く息として声帯を通過させ振動させています。そのときの空気の振動(原音)を口腔、鼻腔、頭蓋骨内の腔で増幅させることを「共鳴」と言います。
共鳴トレーニング
1.一番聞き取りやすい声の見つけ方
あなたにピッタリ合う、聞き取りやすい声の高さです。
口を閉じ鼻先に指をあて、「ムー」とハミングする。様々な高さで試し、指先が細かく振動する音をみつける。普段よりも少し高い音。
2.一番いい低い声の見つけ方
少人数に対し落ち着いて話をする声に適しています。
のどに指を添え、1と同様にハミングして共鳴する音をみつける。1よりもかなり低い音。
3.一番いい高い声の見つけ方
スポーツ観戦で応援する時や、100人以上の聴衆の前でエネルギッシュに話すときにむいています。
手のひらを頭やおでこに添えて、振動するように声を出す。一番振動を感じにくい場所なので、がんばって裏声でなく地声で最も高い声を出す。
3. 滑舌をよくする
滑舌をよくするには口のまわりの筋肉をほぐし、適切に使えるようになることで改善します。
滑舌トレーニング
1.舌のストレッチ
1)口を閉じたまま、舌で歯ぐきをぐるっと一周なめる。逆回りも同様に3回。
2)舌を左右に往復10回動かす。
3)舌を思いきり上下に出して上下に動かす。
2.唇まわりを柔軟にするストレッチ
1)しっかりと口を動かして発音する。少しずつ速く長く言えるように。
パパパパパ…
2)唇を軽く閉じて小刻みにブルブルブルと振動させる。
3)巻き舌
3.基本の母音の形を口に覚えこませる。
ア:上下の歯が見えるように丸く大きく開ける
イ:口の両端を思いきり横に引っ張る
ウ:「チュー」の形で口を少し緩める
エ:イの形から下唇だけを下げる
オ:アとウの中間に丸く開ける
4.3の形を口に覚えこませたら、鏡を見ながら以下の順番に口を動かす。
1)目を見開いて
ア→オ
ア→ウ
ウ→エ
2)目元を緩めて笑顔で
イ→オ
イ→ウ
ア→エ
同じ言葉でも声によって聞き取りやすいとき、聞き取りにくいときがあります。状況に応じその場にふさわしい声を使いわける必要があるのです。
【参考文献】
魚住りえ(2015)「たった1日で声まで良くなる話し方の教科書」東洋経済新報社
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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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