すごく仲の良かったカップルが、いつの間にか別れていたりします。
理由を聞くと「価値観が違った」なんて答えが返ってくることも多い。
なんだか、納得できるような、できないような……モヤモヤした感じが残りますよね。
「それって乗り越えられないもの?」と考えてしまうこともあるでしょう。
では、“別れの原因になりがちな価値観の違いの対処法”とはいったいどんなものなのか、見ていきましょう。
違うのが当たり前だと思う「彼と同棲をはじめたときでした。ベッドを買いたいというので、彼に任せていたんです。
そうしたら、なんと50万円くらいする高級なものを候補に挙げてました。
“絶対やめたほうがいい”と止めたんだけど、“1日の3分の1くらいここで過ごすんだから”と言われ、なんとなく納得できたので購入を許可。
一緒に住むって、こうやって相手の価値観を受け入れていくものなんでしょう」(27歳/教育)
みんなそれぞれ違う人間です。生きてきた道も違えば、考え方だって違うでしょう。
それに、男と女なわけですから、価値観なんて違って当然。新鮮な考え方だと、捉えられるぐらいじゃないと。
最初から「無理!」「わかりあえない!」と投げ出すのではなく、まずは受け入れるスタンスでおたがいの言い分を話し合ってみましょう。
自分の尺度ではからない「彼と付き合った当初、こんなの性格も価値観も合う人がいるんだ……っておどろくほどでした。でも、付き合っていくうちに、ズレを感じるように……。
あるとき、友だち何人かで集まっているとき、そんな話をしたんです。“彼氏と価値観が合わない”って。
そうしたら、ひとり、なんでもズバズバ言ってくる男友だちがいて、“何様だよ”って言われたんです。“それもお前の価値観ではかってるんだろう”って。それを言われて目が覚めました」(26歳/販売)
果たして、人の価値観を見定められるぐらいの能力を、自分が持っているのかというところでしょう。
自分の尺度で他人の価値観をはかるなんて、それこそわがまま。いちばん近くにいる相手だからこそ、理解して、合わせていけるとよいですね。
共通する部分を見つける「彼がハーフなんです。明るくて、爽やかなところに惹かれて付き合いました。ただ、海外生活が長かったこともあり、考え方はほとんど外国人。
休みの日なんかは、家に友だちを呼んで騒いで、すぐ寝る。そういったスタイルが、私には合わないかも……と思うように。
でも、幅広く人と付き合うわりに、ひとりひとりを大事にしてるんです。
相談なんかにも乗ってあげてる姿を見ると、共通するものを感じて、一緒にいて心配ないなって思う」(26歳/金融)
違う部分にばかり目を向けたらキリがない。それは、相手が日本人でも外人でも関係ありません。
共通する部分を見付けて、そこを大事にしてくべきでしょう。
考え方を共有する「彼と付き合った決め手は、見た目がタイプだったこと。正直、内面なんて考えずに付き合いはじめました。
それだけに、すぐにボロが……。性格も生活スタイルも、まるで違った。
もうダメかな……と思ったとき、彼がちゃんと“話し合おう”って言ってきました。確かに、私は“好き好き”ばっかりで、深くコミュニケーションはとっていませんでした。
それからちゃんと話し合うようになり、考え方とか価値観を共有するようになって、関係は修復された……と思います」(29歳/アパレル)
価値観は不変ではありません。人が成長するように、価値観だって変わっていきます。
話し合わなければ、ズレが生じてくる。
コミュニケーションをとって考え方を共有し、ポイントポイントですり合わせていくことが大事です。
おわりに価値観なんて違って当たり前です。
それを受け入れられるかどうかが、ふたりに試されているところ。
違いや考え方の差が大きくても小さくても、「それでも一緒にいたい」と思える相手なら、きっと幸せになれます。
もし、パートナーとなにか合わないと感じても、価値観の違いと大きくくくらず、原因を明確にすべきでしょう。
(大木アンヌ/ライター)
(愛カツ編集部)
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