コンビニエンスストア大手の「セブン-イレブン」で、ペットボトル入りのミネラルウォーターなど、どのコンビニでも同額で売っている商品を買おうとすると、今年3月の時点では、最大20%還元の「PayPay」や「LINE Pay」を利用できる他のコンビニに比べ、得にはならない状態だった。それが一転、4月27日5月6日の改元に伴う連休中は、電子マネーの「iD」「メルペイ(iD)」を利用すると、最大70%ものポイント還元が受けられる。もともと「iD」に対応していたとはいえ、その変化には驚く。

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 セブン-イレブン側の変化は、メルペイのクーポン画面から利用できる「おにぎり11円クーポン」登場の時点で予感はあった。セブン-イレブンは、グループ店舗を中心に多くの店舗で利用できる独自のバーコード決済サービス「7payセブンペイ)」を発表済み。他社に後れを取った自前のモバイル決済サービスがローンチするまでの期間限定の連携なのか、今後も継続するのか、注視したい。

 5月7日まで、買い物金額の20%のdポイントで還元するドコモの「dポイント スーパーチャンス」、5月6日まで、決済金額の50%相当を独自のポイントで還元するメルペイの「ニッポンゴールデンウィークまるっと半額ポイント還元!キャンペーン」の2つのキャンペーン開始前に、記者が思いついた「セブン-イレブンでお得に買う方法」は、iDを搭載したドコモプリペイドカードdカードプリペイド」に、さまざまな手段で貯めたり増やしたりしたdポイントを現金の代わりにチャージして支払うこと。「dカードプリペイド」には毎月最大1万円までdポイントをチャージできるので、店頭で「ポイントで払います」と告げる必要のない、ポイント払い専用カードになる。

 しかし、「dポイント スーパーチャンス」は、dカードプリペイドでのiD利用分は対象外なので、この「お買い得な感じ」満載の節約ライフハックは、早くも役に立たなくなってしまった。「dポイント スーパーチャンス」開催期間中は、普通にdカードで決済したほうがいい。

 また、セブン-イレブンは、auのスマホ決済サービス「au PAY」は非対応だが、auが発行する「au WALLET プリペイドカード」のカードに対応し、支払金額に応じて付与されるWALLETポイントが通常より0.5%増となるポイント増量店となっている。メルペイとau PAYは、キャッシュレスの普及促進を目的とした店舗開拓などで業務提携しており、今後「au PAY」の導入も期待できそうだ。

 コンビニは、iTunesカードなどのPOSAカードを取り扱っており、20%を超える大幅還元は人によってはかなり魅力的なはず。推進団体が「キャッシュレスウィーク」と命名した2019年のGWは、昨年末以上に盛り上がりそうだ。(BCN・嵯峨野 芙美)

5月6日まで今だけ限定で70%ポイント還元