Credit:IMT Atlantique

Point

フランスのIMT Atlantiqueが、コンタクトレンズマイクロバッテリーを搭載することに成功

■そのコンタクトレンズは視野の拡大はもちろん、視覚情報をワイヤレスで送信することができる

■今年中にはアメリカDARPAと提携して、軍事目的に改良する予定

トム・クルーズ、呼んでくる?

今月中旬、IMT Atlantique(フランスエンジニアスクール)の研究チームは、マイクロバッテリーを搭載したコンタクトレンズの開発に成功したと発表した。

このコンタクトは視覚情報をスキャンし、ワイヤレスで送信することができる。

またアメリカの「国防高等研究計画局(DARPA)」が非常に興味を寄せており、今年中にはIMTと提携して軍事目的に改良する試験を行うとのこと。

まさに『ミッション・インポッシブル』の世界だ。

スパイも驚きの機能

このレンズは外部電源が無くても動く。

LEDライトを内蔵しているが、外部からの電力供給がなくとも数時間継続して使用することができるのだ。いつでもマイティ・ソーごっこができる。

Credit:The lens (IMT Atlantique)

機能面も特筆すべきところだ。

IMTは当初外科手術やドライバーの視力アシストを目的としており、視野の拡大なども可能。さらには、レンズを通して得られた視覚情報をワイヤレスで送信することもできる。

これは『ミッション:インポッシブルゴーストプロトコル』に登場したものと瓜二つだ。

劇中のレンズは、核爆弾コードが記載された極秘情報をコンタクトスキャンして、瞬きすると撮影できるといういかにもスパイ御用達の優れものだった。

それに極めて近いものが実現したのだから驚きである。

DARPAと提携して軍事目的に改良予定

IMTの発表にいち早く反応したのが「DARPA」だ。DARPAも長年の間、視覚能力を向上させるコンタクトレンズの開発に取り組んでいる。

2012年にInnovega社と共同で開発した「iOptik」は、特殊なメガネと連動させることで2つの対象に同時に焦点を当てることができた。

Credit:Innovega’s iOptiks lens (DARPA)

その3年後にはスイス・EPFLとの共同開発で「瞬きで対象を拡大できるレンズ」も開発していたが、これはエイジングに伴う視力低下の補助を目的としており、どちらも軍事目的ではなかったようだ。

Credit:École Polytechnique Fédérale de Lausanne

そこでDARPAはIMTと提携して、軍事目的のコンタクトレンズを開発すると発表した。

これにはソフトウェア会社「マイクロソフト」も参加する予定で、すでに同社による200万ユーロ(約2億5千万円)の投資が決定している。

IMTの主任研究員ジャン=ルイ・ブルネ氏も「今年10月にはMicrosoftのHoloLensとコンタクトレンズとの連動作業を行い、2020年には実用試験を開始する」と話す。

スパイ顔負けのコンタクトレンズが近々誕生しそうだ。

「HoloLens」の性能はこちらを参照。

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