トークが苦手な話し下手な人は、会話上手な人が天性の才能を持っているものだと思っているかもしれません。

でも、実はちょっとしたコツを実践するだけで、誰でも簡単に会話上手になれちゃうのです。

ここでは、誰でも簡単にできる会話上手になるための実践方法を、婚活・女子力アップコンサルタントの澤口珠子がお伝えします。

■会話上手な人の特徴

それでは、会話上手な人にはどんな特徴があるのでしょうか?

ここでは、わかりやすい特徴を5つお教えします。

◇(1)聞き上手である

会話上手な人は間違いなく、聞き上手でもあります。

なぜなら、会話のコツは「相手が7割話して、こちらが3割話す」という、7対3の割合が相手にとって一番居心地がよいと言われているからです。

人は誰しも承認欲求があり、自分の話を聞いてほしいと思っているもの。

営業成績NO.1の営業やホステスと聞くと、セールストークが上手だからと思いがちですが、実は彼らは自分が話すよりもお客様の話をじっくり聞き、たくさん話させているのです。

◇(2)褒め上手でポジティブである

会話上手な人は、「褒め上手」でもあります。

彼らは、ポジティブな表現を会話に積極的に取り入れています。

たとえば、会話の最初で相手のいいところや好きなところを教えてあげて、相手の心をオープンにしてから会話をはじめるなど。

会話上手な人とまた話したくなるのは、誰かの悪口や不平不満など、ネガティブな話題ではなく、ポジティブな話題が豊富だからなのです。

ネガティブな話をする人とは会話をしたくありませんし、疲れてしまいますよね。

◇(3)非言語コミュニケーションが豊かである

会話上手な人はトークの内容だけでなく、表情や身振り手振り、声のトーンや抑揚など、感情表現がとても豊かです。

人は感情が読めない人を警戒し、不信感を抱きますが、感情がわかりやすい人には安心感を抱き、心理的距離が近くなります。

会話上手になりたかったら、トーク内容だけでなく、感情をどう伝えるかをぜひ意識されてみてくださいね。

◇(4)心のベクトルを相手に向けている

実は話し下手な女性は、会話中、心のベクトルが自分に向いていることが多いもの。

たとえば、婚活パーティなどでも、せっかく男性と話しているのに「どうしよう、どうしよう」「私どんな風に見られているかな、挙動不審に思われてないかな」など、目の前の相手に心のベクトルを向けず、自分に向けているのです。

こういう状態ですと、相手は会話をしていても自分の存在を無視されているように感じ、会話をつまらないと思ってしまいます。

心のベクトルは、自分ではなく、ぜひ相手に向けるようにしましょう。

◇(5)話題が豊富である

会話上手な人は知識と経験が豊かなので、どんな話題を振られても話についていけます。

まず、会話が途切れるということがありません。

また、博識な人も多いので、話題も豊富です。

人が再び話のうまい人とお話したいと思うのは、会話上手な人と話をすると、毎回新しい発見や学びが得られるからなのです。

■話し上手になるための実践方法

話し上手になるためには、基本的なコミュニケーションテクニックを身につけることが大切です。

ここでは今すぐ日常で活かせる、具体的な実践方法を5つ紹介します。

◇(1)イエスセット話法

このイエスセット話法は、会話のはじめに使っていただきたいテクニックです。

質問には、「YES」「NO」で答えられるクローズクエスチョンと、「YES」「NO」で答えられないオープンクエスチョンがあります。

たとえば、「スポーツ観戦には行かれますか?」はクローズクエスチョンで、「休日は何をして過ごすことが多いですか?」はオープンクエスチョンです。

話し上手になりたかったら、会話のはじめに、相手が必ず「YES」と答えるクローズクエスチョンを、3回立て続けにするようにしましょう。

相手は「YES」というたびに、あなたに対してオープンマインドになり、その後の会話が盛り上がりやすくなります。

◇(2)ペーシングを意識する

会話が始まったら意識していただきたいのが、「ペーシング」。

相手が話す声の大きさ、高さ、話すスピードや抑揚、うなずき、テンションなどを、意識して自分も合わせるようにしましょう。

たとえば、彼が落ち着いていてゆっくり話すタイプの男性なら、こちらも相手に合わせ、穏やかにゆっくりと話す。

彼のテンションが高く声が高めで早く話すタイプの男性なら、こちらも声を高くして早めに話すなど、相手に合わせます。

ペーシングを意識することで、相手は違和感なく、あなたと気が合うと自然に思ってくれますよ。

◇(3)相手の名前をたくさん呼ぶ

会話の中で相手の名前を意識してたくさん呼ぶようにしましょう。

たとえば、「おはようございます」と「~さん、おはようございます」では、どちらを言われたら、あなたはうれしいですか?

きっと多くの方が、名前を呼んでくれたほうとお答えになると思います。

名前を呼ばれると、人は承認欲求が満たされます。

名前を呼んであげればあげるほど、相手はあなたに好感を持つようになりますよ。

◇(4)相手の表情やテンションを意識する

会話上手な人は相手の話を聞くだけでなく、相手の表情やテンションなど、非言語コミュニケーションから多くの情報を読み取り、会話に生かしています。

たとえば、彼がサッカーの話をするときに表情が生き生きとしてテンションが高くなる場合、積極的にサッカーの話題を出すと、相手が楽しく会話できるようなさりげないリードができます。

相手と話をするときは、ぜひ相手の表情やテンションも意識するようにしましょう。

◇(5)毎日ニュースを見る

会話がはじまっても、その話題を知らなければそこで終わりか、一方的に教えてもらうだけになってしまいます。

できるだけそうならないように、日ごろからニュースを見て、世の中の流れを把握したり、最低限の一般常識を身につけたりする意識を持ちましょう。

銀座のNO.1ホステスは毎日必ず、新聞4紙に目を通すという話を聞いたことがあります。

■会話上手は誰でも簡単になれる!

話のうまい人にすぐなれるわけなんかない……そんなことはありません。

相手を意識して聞いたり、話し方を工夫したり、豊富な話題を仕入れたりするなど、ちょっとした心がけで会話上手になれるものです。

今回紹介した、日常ですぐに試せる話し上手のためのコツを取り入れて、ぜひ効果を実感してくださいね。

(澤口珠子)

※画像はイメージです

「話がうまい人」の特徴